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プロダクトの発表

Google Cloud Next Tokyo ‘24 開幕:Gemini for Google Workspace がより便利に

2024年8月1日
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Google Cloud Japan Team

Google Cloud は、本日 8 月 1 日から 2 日間、Google Cloud Next Tokyo '24 を開催しています。本日の基調講演では、生成 AI に関するアップデートを中心に、Google Cloud と Google Workspace に関する最新の製品イノベーションを発表しました。 

Google Workspace は 2023 年 3 月に生成 AI を導入して以来、 100 万人を超えるユーザーと数万の企業が Gemini for Google Workspace を使い始めています。日本でもすでに幅広い業界のお客様に利用頂いています。

Gemini アプリが  Google Workspace 向けに拡張機能を提供開始

Gemini アプリ  ( gemini.google.com ) は現在、日本語を含む 45 以上の言語で 150 を超える国と地域でご利用いただいています。Gemini アプリの回答は信頼できる Google 検索情報に基づいており、インターネット上にある様々な情報を元に回答を生成しています。

そして、この度 Gemini アプリの Google Workspace 向け拡張機能(ベータ版)を発表しました。 これは、Gemini アプリ上で Google Workspace の Gmail、Google ドライブ、Google ドキュメントに連携できるというものです。Gemini がユーザーの所有しているファイルまたは共有されているファイルをデータソースとして参照できるようになるため、プロンプト内で参照先を指示することで、メールの要約や検索、データ集計と整理といった企業における日常業務を大幅に効率化します。これにより、複雑な開発や運用の手間なく、RAG(検索拡張生成)による自社データとの連携ができます。

例えば、市場調査結果を取りまとめたい場合、Gemini アプリのプロンプト内に、@Google Drive といれることで拡張機能を呼び出しながら、「Cymbal 社のヨーグルトの売上を分析し、製品別、顧客別に表にまとめてください」と指示すると、Gemini が アクセス権のある Google ドライブ内のドキュメントとPDF ファイルを参照し、分析結果を製品別、顧客別のグラフを作成します。

Gemini アプリは棒グラフや折れ線グラフなどを生成する機能を備えているため、自然な会話で可視化をしてくれるのに非常に便利です。先ほどの調査結果をより伝わりやすくするためにグラフを作成したい場合、追加で Gemini アプリに「上記の表を降順のグラフにし、表とグラフを併記して」と指示をします。すると、Gemini アプリ上で棒グラフが表示されます。このグラフは画像形式でダウンロードしたり、コピーしてスライドなどに貼り付けることができます。

サイドパネルの日本語サポート

2024 年 6 月に、サイドパネルという強力な新しいエクスペリエンスの提供を開始しました。サイドパネルは大容量のファイルを分析できる、Google Workspace に組み込まれた生成 AI です。Gemini 1.5 Pro を搭載したサイドパネルの活用により、使用しているアプリを離れることなく、Gemini がコンテキストに応じたプロンプトを提案するため、メールのドラフトやレポート作成の時間を大幅に削減することができます。さらに、業界トップクラスのコンテクスト長をもつ Gemini 1.5 Pro モデルによって、数千ページに渡る PDF などの大容量ファイルでも、前処理することなくそのまま要約・分析できます。

先ほど Gemini アプリ上で作成した市場調査結果を元に Google ドキュメント上で市場分析まとめ、上司に共有する必要がある場合、サイドパネルが効果を発揮します。右上の星型のアイコンをクリックしてサイドパネルを起動し、下のウィンドウで「市場分析結果が含まれるスライド」を指定して「市場分析結果を挿入してください」と指示をします。するとサイドパネルは指定されたスライドを参照して、市場の分析結果をまとめた文章を作成してくれます。

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サイドパネルは Google ドライブに蓄積された業務データであるスプレッドシートやスライド、ドキュメントを指定して、新たな文章を作成したり情報をまとめるのに役立ちます。

Gmail、Google ドキュメント、Google スライド、Google スプレッドシート、Google ドライブのサイドパネルの日本語サポートは、2024 年 9 月に Workspace Labs とアルファ版に移行し、その後まもなく一般提供開始を予定しています。

クラウドネイティブ アーキテクチャが生成 AI 時代の働き方を変革

生成 AI の能力はデータから引き出されます。データをノートパソコンに保存し、ファイルをアクセス制御なしで添付ファイルとして共有する従来のアプリケーションに代わって、プライバシーとセキュリティの機能が組み込まれたクラウドベースのサービスを活用することで、最大限の能力が発揮されます。クラウドベースのシステムには、仕事の世界を変革する力があります。パーソナライズされた関連性の高い提案のほか、クラウドに保存されたメールやファイルなどのビジネス コンテキストをプライバシーを保護しながら利用できるからです。

多くの人が日々の仕事で反復的な作業とワークフローを抱えています。これらの業務のためにアプリ間を移動するたびに、タブやツールを切り替えたり、その都度データをコピーして貼り付けたりするのは、プロセス全体で大きな負担になることが多々あります。 Google は、生成 AI が各ワークフローに関与するアプリをつなぐ存在として機能し、これらの日常的な業務のより簡単かつ迅速な処理に役立つと考えています。 

生成 AI の新たな技術進歩により、Google の検索システムはこれまで以上に人間の言語を理解することができるようになりました。Google Workspace には Google の検索技術がシームレスに統合されており、Gmail、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、カレンダーなどに含まれる企業のコンテンツやデータを包括的に検索する機能を備えています。

Google Workspace で実現する生成 AI 時代のセキュリティ

生成 AI の時代においては、データのプライバシーとセキュリティは最優先事項です。2023 年、データ侵害は 20% 増加しました。Google は 20 年以上にわたり、安全で役立つ製品の構築に注力してきましたが、それは生成 AI でも変わりません。Gmail と Google Workspace は、従来のメールや生産性向上ソリューションとは異なり、クラウド ネイティブ アーキテクチャ上に構築し、ゼロトラスト原則に根ざし、AI を活用した脅威防御機能で強化しています。

Gmailは、大規模な言語モデルの力を活用することで脅威を防御し、迷惑メールが平均で 20% 減少しました。また、AI 分類により、Google セキュリティ チームは 9 億個の内部ファイルを識別して分類し、機密データの安全性を確保しています。

セキュリティの向上に終わりはありません。Google Cloud は、データを安全に保ち、ビジネス向けの最も安全な選択肢にするためのイノベーションも継続しています。

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Gemini for Google Workspace 向けの拡張機能を搭載した Gemini アプリは、法人のお客様には 企業向けの Gemini Business もしくは Gemini Enterprise アドオンで、一般のユーザー様には Google One AI プレミアム の無料トライアルで今すぐご利用いただけます。

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