Dropbox ユーザーのための G Suite コラボレーション
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2019 年 6 月 18 日に Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
クラウドが二者択一の世界でないことは今や明らかです。クラウドやサービスは、どれか 1 つに絞れるようなものではなくなっています。企業は、従業員がより効果的にコラボレーションを行えるよう連携を図るソリューションを必要としています。
私たちが Google Cloud にオープンなエコシステムを構築したのは、それが理由です。私たちがエコシステム内でのパートナーシップを大切にし、推進しているのは、これらから生まれる共同のイノベーションがお客様にとって最も役に立つからです。そして本日、Dropbox のお客様が G Suite のコラボレーション機能(特に Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド)にアクセスできるようになったことを、私たちはうれしく思います。
Dropbox for G Suite は、G Suite のコアサービス(ドキュメント、スプレッドシート、スライド)を Dropbox のコンテンツおよびコラボレーション プラットフォームに統合することで、両サービスを併用している数百万のお客様に統一された操作環境を提供します。これにより、次のようなことが可能になります。
- Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドのファイルを、旧来のファイルと同様に Dropbox の中で作成、格納できます。
- Dropbox に格納されている Microsoft Office ファイルを、ドキュメント、スプレッドシート、スライドで編集し、ファイル形式を変えずに保存できます。
- Dropbox の共有フォルダにドキュメント、スプレッドシート、スライドを追加すると、同じ共有権限が自動的に継承されます。

Dow Jones におけるコラボレーションの深化
200 年以上にわたり出版と金融情報サービスを手がける Dow Jones は、標準のエンタープライズ プロダクティビティ ソリューションとして G Suite を採用していると同時に、Dropbox for G Suite の早期導入ユーザーでもあります。Dow Jones の CIO を務める News Corp の北米シェアード サービス責任者、Shaown Nandi 氏は、Dropbox for G Suite について次のように述べています。「Dropbox for G Suite は、好みのツールを使用できる柔軟性と、従業員による共有や共同作業を実現するシンプルな方法を提供します。これは主として、Dropbox のようなパートナーとの相互運用を Google が重視してきたからこそ可能になったことです。このような統合がさらに拡大していくことを期待しています。」
今回の統合は、Dropbox に保存されたファイルに対する Gmail からの直接アクセス、Dropbox から Gmail へのファイルの共有、Cloud Identity や G Suite 管理コンソールからの Dropbox ユーザーのプロビジョニングおよびデプロビジョニング(従業員のオンボーディング ワークフローやユーザー ライフサイクル管理の改善に役立ちます)といった Dropbox と G Suite の既存の共同サービスを拡張するものです。Dropbox for G Suite の詳細はこちらをご覧ください。
オープン クラウドの構築
G Suite には業務の効率的な推進を支援する連携や統合機能を数百種用意しています。また、私たちは今も G Suite プラットフォームとパートナー エコシステムの両方に投資を続けています。コンテンツの効果的な整理や活用を支援するコラボレーションということで言えば、Dropbox、DocuSign、Salesforce、Evernote、LucidChart やその他のパートナーとの統合を可能にしています。コンテンツのコラボレーション以外でも、G Suite は効率的な業務推進を支援する多くの統合をすでに実現しています。詳細はこちらのサイトをご覧ください。
- By Kevin Ichhpurani, Corporate Vice President, Global Ecosystem & Business Development at Google Cloud