Google Meet Series One ハードウェアで未来のワークスペースを創造する

※この投稿は米国時間 2020 年 9 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

これまで 10 年以上にわたり、G Suite はご契約者とユーザーの皆様がより便利にコミュニケーションを取り、コラボレーションを行うためのツールとして進化してきました。その取り組みの一環として、ビデオ会議ソリューション Google Meet の安全性と信頼性を高め、お客様にとって欠かせない機能の開発を急いできました。その中には、今回のパンデミックの初期に実施したプレミアム機能の無料提供も含まれます。柔軟な業務体制が浸透し、分散して業務を行うチームが増えてくる中で、ビデオ会議は連絡と連携のために欠かせないものとなりました。本日、Lenovo とのパートナーシップのもとで開発した Google Meet 用の Series One 会議室キットをリリースいたします。これは、お客様のより良い未来に資するという私たちのビジョンにおける新たな一歩となる製品です。

現在、企業各社は安全に業務を行うための体制づくりを進めていて、多くの企業が在宅勤務とオフィス勤務を組み合わせた混合勤務体制の構築を計画しています。そうした企業は会議室をリフォームし、広い空間を少人数で使用できるようにしたり、逆に小さな会議室を多数作ったりして、社会的距離の確保に努めています。このような措置により、使いやすく、一体感のある会議ができるビデオ会議ソリューションの重要性がかつてなく高まりました。Series One はまさにそのために生まれた製品であり、Google AI の強みが組み込まれています。会議へはデバイスに触れることなく音声コマンドで参加でき、強力なノイズ キャンセル機能によるクリアな音声や、参加者自動フレーミングなどのスマート機能により快適なビデオ会議を実現します。

優れた臨場感

ビデオ会議は単に部屋と部屋をつなぐだけではなく、参加者全員が同じテーブルについているという一体感を持てるものでなくてはなりません。Series One は最新の AI 機能を活用してきわめてクリアな映像と音声を提供します。実際は離れた場所にいても、全員が同じ部屋に集まっているように感じられます。マルチチャネルのノイズ キャンセルおよび音声増幅テクノロジーである TrueVoice® により、雑音は最低限にまで抑えられ、各参加者の声がしっかりと全員に伝わります。Smart Audio Bar には 8 つのビームフォーミング マイクが搭載されていて、最大構成のキットを使用した場合は最大で 44 チャンネルの音声を同時に処理できます。これにより、紙やポリ袋のガサガサ音、キーボードのタイピング音などの雑音はフィルタで完全に除去され、会話の音声だけがクリアに伝送されます。

Series One のすべての会議室キットには Google のデータセンターと同じテクノロジーが使用されていて、Meet Compute System と Smart Audio Bar に組み込まれています。Google Edge TPU へのアクセスを提供する Coral M.2 アクセラレータ モジュールにより、音声と映像はプライバシーを保護しつつ AI で処理されます。また、AV ワークロードに対する高性能な処理を高い信頼性で行いつつ、将来提供される機械学習のイノベーションを取り入れることも可能です。

Series One の各キットにはレギュラー サイズまたは XL サイズの True 4K 対応スマートカメラが付属していて、部屋の様子を細部まで美しくとらえます。XL バージョンのスマートカメラは解像度 20.3 メガピクセルで、光学 4.3 倍ズーム機能を搭載しています。きわめて高精細な映像を撮ることができるので、映像の品質を低下させることなくデジタル PTZ（パン、チルト、ズーム）エフェクトや参加者の自動フレーミングを行うことができます。

簡単な設置と管理

Series One 会議室キットには小会議室用、中会議室用、大会議室用の構成が用意されていて、今日の業務環境の要件に柔軟に対応します。Series One のコンピューティング システムは Chrome OS 上で実行される Meet 専用の設計で、インストールと更新が簡単に行えます。デバイスのセットアップ、ステータス チェック、軽度な問題の解決などの管理作業はすべて Google 管理コンソールから安全に実行でき、実際に会議室まで行く必要はありません。会議室の使用状況をモニタリングし、安全な利用のためのルールが守られるようにするため、各キットには会議室の利用人数と利用回数の情報を匿名データとして記録する機能があります。

PoE（Power over Ethernet）による単一電源アーキテクチャと、コンポーネントごとに色分けされたケーブル管理システムにより、ケーブルまわりがすっきりとして設置も簡単に行え、費用も大幅に削減できます。キットは拡張が可能なので、会議室の大きさを変更する場合も、マイクポッドを増やしたり、会議室の隅々までステレオ音声がきれいに届くようにサウンドバーを追加したりすることができます。音響を調整するキャリブレーションも簡単です。自動最適化機能を備えているので、ワンタップでシステムの音声設定を会議室の規模や壁の材質に合わせて最適化できます。

個々のデバイスは無線（OTA）更新機能によって自動的に更新されるので、管理も簡単です。この機能により、常に最新のファームウェア、セキュリティ パッチ、新しい革新機能を使用できます。ケーブルの 1 本 1 本に至るまで、キットに含まれるすべてのコンポーネントは過酷な品質試験に合格しており、使用頻度の高い環境にも十分に耐える耐久性を備えています。さらに、Series One キットには 3 年間の Lenovo Premier Support が付属しているので、安心してお使いいただけます。

会議の管理は、ケーブル 1 本で電源供給されるスタイリッシュな薄型の 10.1 インチ タッチスクリーン コントローラで簡単に行うことができます。小会議室用キットには充電式リモコンが付属しています。すべてのキットは Google アシスタントによるハンズフリー コントロールに対応していて、会議の参加、開始、終了、ミュート解除などの操作を「OK Google、会議に参加して」のように音声で指示できます。 

親しみやすいデザイン

どんな会議室にも合う柔らかなシルエットと高級素材でできた Series One 会議室キットは、利用者と管理者を第一に考えて設計されています。カラー バリエーションはチャコールとチョークの 2 種類を用意。丸みを帯びた角、高級ファブリック、Google の特徴的なインダストリアル デザインを採用した Series One は、どんな建築様式の会議室に設置しても自然になじみます。

会議室と会議室、建物と建物をつなぎ、世界中のあらゆる場所から、最大限に有意義な形で人々が集まれるようにしたい。新しい Series One ハードウェア キットは、そのような目標に向けた Google の取り組みが新たな時代に突入したことを示す製品です。Google の発表はオンデマンドでご視聴いただけます。ご購入についての詳細は Lenovo にお問い合わせください。

- Google Meet ハードウェア担当グループ プロダクト マネージャー TJ Varghese