新しい Google Chat へようこそ

※この投稿は米国時間 2023 年 8 月 30 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。

Duet AI for Google Workspace の導入以来、何千もの企業と百万以上の Trusted Tester がワークフローの作成、可視化、高速化を行っており、より充実した会議の実施などを実現しています。今回ご紹介するのは、Google Chat の Duet AI といったパワフルな新機能を含む Chat エクスペリエンスの拡張です。これによりお客様は Google の業界トップクラスの AI を最大限に活用できます。ベーシックな Chat 能力はもちろんのこと、AI が組み込まれたことで、未来を見据えた機能が備えられました。

AI を活用した最新のメッセージ機能

また Google は、Google の Material 3 デザイン言語に基づいた新バージョンのカラーパレット、タイポグラフィ、そして視覚的スタイルで、Chat のユーザー エクスペリエンスを効率化しています。ユーザーが適切な会話を見つけ出せるように、統合した会話リストにダイレクト メッセージとスペースをまとめました。さらには、時系列のホームビュー、名前リンク、スターを付けた会話といった便利な新しいショートカットで、常時、簡単にコミュニケーションの流れが把握できるようになっています。来年の初め頃には、会話パターンに基づいたメッセージのインテリジェントな優先順位付けにより、ホームビューはよりスマートかつ動的に生まれ変わります。

Google はスマート キャンバスの機能を Chat に応用することで、スマートチップによる入力バーからの直接かつ素早いファイルの共有を実現するだけでなく、ショートカット内の関連するすべての会話スレッドへのアクセスを可能にするインライン スレッドについても継続的な改善を行っていきます。

また、適切なメッセージ、ファイル、スペースが見つけ出せるように Chat の検索をアップデートしており、検索結果ページの再設計に加え、推奨クエリ、オートコンプリート、「もしかして」の候補、結果についての AI ベースの関連度ランキングといった拡張機能を導入しています。さらに、忙しい時も洗練されたプロフェッショナルな言葉遣いができるように、一連の AI 搭載のメッセージ機能に自動修正を追加しています。

チーム コラボレーションにおいて必要なものを提供

コラボレーションに特化して構築されている Chat で、チームのサイズを問わず、これまで以上に優れた機能が提供されるようになりました。今年、Google はスペースのメンバー数の上限を 8,000 から 5 万に引き上げました。本日は、その上限を 10 倍に引き上げることをお知らせします。これにより、50 万のメンバーをスペースでサポートできるようになるため、最大規模の組織であっても 1 つのスペースで全従業員をホストできるようになります（年末までに限定公開プレビュー予定）。また、メッセージ ビューも取り入れて、特定のスペースにやり取りのスナップショットを表示できるようにします。

チームがリアルタイムでコミュニケーションを取るための新たな方法として、即座に参加できる音声とビデオの会話を活用したハドルを Chat に追加します。ハドルでは、ミーティングのために会話から抜けるのではなく、ミーティングを直接かつスムーズに Chat のエクスペリエンスに組み込んでいます。ハドルは、年末までにカスタマー プレビューで利用可能となる予定です。

現代のコラボレーションは、単なるメッセージのやり取りだけではありません。チームが頼りにしている Workspace やサードパーティ製アプリを、会話の中に直接、組み込むことが欠かせません。Google は、今まで以上に Chat でアプリを活用できるように、次の方法を展開していきます。

• 会話リスト内にアプリの専用セクションを配置

• 更新された Google ドライブ用アプリでコメントや共有リクエストに対応

• Google Chat 向けサードパーティ製アプリに Workday、Loom、Zoho、LumApps が追加され、Asana、Salesforce、Zendesk、PagerDuty、Jira といった既存の多彩なサポート対象アプリがより充実

• AppSheet の Duet AI により、Chat で直接、コード不要のカスタムアプリが作成可能

最後に、複数のコラボレーション ツールをサポートする必要のある組織向けとして、Google は外部パートナーである Mio と連携し、他の主要なプラットフォームとのメッセージの相互運用を可能にする機能を、このたび公開プレビュー版として提供開始いたしました。

より安全なコラボレーションの実現

Chat は Workspace のエコシステムに統合されているため、ユーザーは 99.9% 以上のスパム、フィッシング、マルウェアの Gmail の受信トレイへの到達を防ぐ組み込みの保護機能や、Workspace のデータを安全に守るコンテキスト アウェアのゼロトラスト セキュリティの恩恵を受けています。また、Chat ではデータ損失防止（DLP）警告をリアルタイムで提供することで、機密情報を誤って共有してしまう事態を防止しています。加えて、管理者がカスタマイズ可能なメッセージも間もなく Chat で提供する予定です。

ユーザーデータは Workspace の管理コンソールで管理しているため、複数のポイント ソリューションに分散させるのではなく、1 つの安全な場所で保護できます。組織内コミュニティの活発な活動を支えながら、管理者が Chat でのプライバシーと安全性を上手に管理できるように、Google は年末までに管理コンソールにコンテンツ管理をリリースして、管理者にインシデント レビューのための一元化されたツールを提供します。

熟慮されたインテグレーション

プライバシー、セキュリティ、データ保護の強化に加え、Chat を他の Workspace アプリと接続することで、チームは一般的なタスクの簡略化、コンテキストの切り替えの削減というメリットを獲得しています。スペース内で直接行うドライブのファイル共有や ToDo リストのアサイン、サイレント モード中の通知の自動ミュート、Gmail での Chat の使用といった機能は、Workspace のお客様のわずらわしさを軽減しています。

「Google Chat が（他のメッセージ ツールとの）溝を埋め、Workspace の他の部分とのインテグレーションをさらに広げてくれました」 — Airbus、チェンジ アンド アドプション リーダー、Rhys Phillips 氏

また、Google グループと Chat のスペースのインテグレーションも行っていきます。年末を目処に、Workspace の管理者は新規ユーザーをプロビジョニングする際にスペースのメンバーシップを同期できるようになり、現場スタッフ向けのアプリのデプロイ、従業員のオンボーディング、特定のビルディング、リージョン、グループ向けの通知用スペースの構成設定といった必須のタスクの効率化が図れるようになります。

現代のメッセージ機能として最適な選択肢

こうしたイノベーションや Duet AI のインテグレーションにより、今現在もこれからも、Google Chat はいつでもコラボレーションができる強力な基盤であり続けます。これは、既存のツールにさらなる効率化とより大きな価値の創出を求める世界中のお客様の期待を反映した取り組みです。

「過去 5 年にわたって Google Chat の評価を毎年行ってきましたが、今年は（競合他社からの）8 万ドルの請求書と、Google がすべての必要な要素を Chat で提供してくれることがきっかけとなり、切り替える決断をしました。また、CloudFuze のチームのおかげで、すべてのデータを移行することができました」と、Vendasta、Czar of IT、Jason Coutu 氏は語ります。

Workspace をお使いの場合は、すでに Google Chat が搭載されているため利用の開始は簡単です。Workspace を使用していない場合は、Google Chat 内の最新の AI 機能を含むすべての機能がお試しいただける 14 日のトライアルを利用するか、Workspace のカスタマー スペシャリストにご相談ください。

新しい Google Chat へようこそ。