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AI と機械学習

2024 年に生成 AI によって働き方を変える 3 つの方法

2024年3月14日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2024 年 2 月 15 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: この記事は Fast Company に掲載されたもので、長さを調整するために編集されています。

小規模の独立系店舗からグローバル企業まで、あらゆる規模のビジネスがプロンプトの最適化を図り、メール マーケティング キャンペーンのコンテンツ作成からカスタマー サポートによる回答の下書きの作成や改良まで、あらゆる作業の向上に生成 AI を活用するようになるだろうと Google Workspace の Kristina Behr は語っています。


2024 年には、生成 AI が成長し、すべての小規模ビジネス、大企業のすべてのチーム、すべての働き手の仕事の一部に組み込まれるようになるでしょう。これは私たちの働き方にとって何を意味するでしょうか?

昨年から、Google Workspace のサービス全体にわたって、人々が生成 AI を活用するのを見てきました。ライターが仮想エディタを使用して文章を改良したり、デザイナーが新しいアイデアをブレインストーミングしたりするなど、既存のスキルの向上に活用されることもあれば、スプレッドシートの初級者が AI を利用して上級者になるなど、新しいスキルを身につけるために活用されることもあります。

生成 AI の内部にはさまざまな技術イノベーションが組み込まれていますが、個人事業主や小規模ビジネスの従業員にとって重要なのは、出力がどれだけ効果的なものであるか、切実に必要な時間をどれだけ節約できるか、最重要の戦略に集中できるように支援してくれるか、顧客とのやり取りを向上できるかです。今年、3 つの大きな効果が期待されます。  

マルチモーダル AI モデルによる SMB のプロセスの向上     

2024 年には、マルチモーダル AI の威力を目にするようになるでしょう。マルチモーダル AI は、テキスト、画像、動画などにわたる情報を理解する AI で、中小企業も含めたあらゆる規模の組織を発展に導きます。

より優れた結果を生み出すだけでなく、一度に複数の方法で機能できます。たとえば、顧客との以前のやり取りを参照しながらメールを記述し、スプレッドシートの計算結果をメールのコンテンツに含め、さらに適切な図やイラストを配置するといったことが可能です。

これはあらゆる規模の組織にとって有益ですが、1 人が多くの役割を担う小規模ビジネスで特に大きな効果が得られます。たとえば、地域の自転車店のオーナーが顧客から問題に関する写真を受信した場合に、マルチモーダル AI がその画像を解釈して問題を説明できます。

これは補助的な機能を提供するビジネス AI であり、多様な表現を利用して、ユーザーが自分と自分の仕事をベストな方法でアピールできるように支援します。AI の対話形式のやり取りは個人の働き方に合わせて調整されるため、社内および顧客とのコミュニケーションに自分らしさを加えて際立たせることができます。

SMB がプロンプトの最適化を図る

職場での生成 AI に関して最も重要な 2 つの要素は、人々がどのように生成 AI を使用するか、そして生成 AI がどのように人々を支援するかです。

2024 年には、小規模の独立系店舗からグローバル企業まで、あらゆる規模のビジネスがプロンプトの最適化を図り、メール マーケティング キャンペーンのコンテンツ作成からカスタマー サポートによる回答の下書きの作成や改良まで、あらゆる作業の向上に生成 AI を活用するようになるでしょう。

小規模ビジネスにとってはこれは、スペシャル オファーを提示し、以前の購入について言及し、このプロバイダの付加価値を適切にアピールする顧客向けのメールを作成することかもしれません。またはコンテンツや月刊ニュースレターの下書きを作成して改良したり、ベンダーからのメールへの返信を提案したりすることかもしれません。

以下に、役立つ結果を生成するためのプロンプトの書き方に関するヒントをいくつかご紹介します。  

  • 自然な表現を使う

  • 明確で簡潔にする

  • コンテキストを提供する

  • 具体的かつ明確なキーワードを使用する

  • 複雑なタスクを個別のプロンプトに分割する

生成 AI とのコラボレーションが職場において欠かせない新しい働き方となる

生成 AI の最も特徴的な点は、著しく高度なコンピューティングを自然な形で活用できることです。プロンプトを話すか入力すると、バックグラウンドで無数のコンピュータ処理が行われ、瞬時に必要な結果が生成されます。生成 AI が時間の経過とともに向上し、安全かつプライベートにデータを利用してユーザーが作成、コミュニケーション、コラボレーションするのを支援するのが理想的です。

2024 年にはマシンの性能が向上し、ユーザーが新しい働き方のリズムに馴染んでいくのにつれ、ユーザーと生成 AI の協力関係はさらに強力なものになっていくでしょう。これまでの文書作成や生産性向上のアプリケーションとは異なり、作成のフローにおけるアクティビティがより活発なものとなり、提案によってビジネスが加速し、新たなワークフローや以前になかったプロセスが生まれる可能性もあります。

また、ビジネスの状況に応じてニーズを読み取る AI の機能は向上しており、そのときに引き出すことができる最も価値の高いワークフローを提案できるようになっていきます。たとえば、会議での話し合いの要約を生成し、関係者に送信したりするなどです。個人の作業においては、新しい製品を設計する際に利用するツールや画像を提案することができます。

生成 AI の能力はデータから引き出されます。データをラップトップに保存し、ファイルをアクセス制御なしで添付ファイルとして共有する従来のアプリケーションに代わって、プライバシーとセキュリティの機能が組み込まれたクラウドベースのサービスを活用することで、最大限の能力が発揮されます。クラウドベースのシステムには、仕事の世界を変革する力があります。パーソナライズされた関連性の高い提案のほか、クラウドに保存されたメールやファイルなどのビジネス コンテキストをプライバシーを保護しながら利用できるからです。

しかし、最も重要なのは、あなたと同僚、会社、顧客との間でかわされる人間同士の対話です。2024 年、そしてそれ以降も、生成 AI によってユーザーにさまざまな利益がもたらされるのを楽しみにしています。

- Google Workspace プロダクト管理担当バイス プレジデント Kristina Behr

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