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AI と機械学習

導入から変革へ: AI の価値を実現するためのハンドブック

2026年9月10日
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Pat Day

Head of Customer Success, Google Workspace, Americas

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※この投稿は米国時間 2026 年 9 月 3 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。

私は、世界中のさまざまな業界の経営幹部と仕事をしてきた経験から、AI を日常業務に組み込むために必要なものを直接目にしてきました。多くのリーダーが強固な戦略的基盤を築いていますが、真の課題は、導入を阻む壁を乗り越えて、具体的かつ長期的な価値を引き出すことにあります。

リーダーとしてすでにガバナンス戦略を策定し、チームに AI を導入している場合、最初のハードルはクリアしています。しかし、ツールのライセンスを取得するだけでは、仕事の進め方を変革することはできません。AI によるビジネス変革には、強力なリーダーシップ、革新的なテクノロジー、適切なフレームワークが必要です。

Google は、このギャップを埋めるために、変革を遂げた企業からベスト プラクティスを収集し、Leader’s Playbook for Gemini at Work Adoption(Gemini at Work 導入のためのリーダー向けハンドブック)として新たにまとめましたこのハンドブックには以下の内容が含まれています。

  • Google のお客様や、カスタマー サクセス組織の実際の経験に基づく導入のための実用的なガイダンスとスケーリング戦略
  • 経営幹部のビジョンとスポンサーシップから、AI を統合したワークストリームの拡大に至る 4 ステップの変革パス

AI 変革の成功の定義

まず、成功を定義することから始めましょう。組織は、AI トランスフォーメーションの達成により測定可能な利益を得ることができます。

AI 活用の成熟度を真に高めるには、導入開始からその後も継続して、慎重にチェンジ マネジメントの取り組みを行っていくことが重要です。たとえば、成功している組織は、スキルアップを管理上のチェックボックスではなく、継続的かつ恒常的なビジネス戦略として扱っています。この人間中心のロードマップは、従業員が AI トレーニングによって即座に価値を実感できるようにするとともに(初期段階でユーザーは週に平均 3 時間を節約できます)、新しいビジネス ユースケースやプロセスを発見することを可能にします。

このハンドブックは、4 つの主要なフェーズに分けて構成されています。

フェーズ 1: 戦略的な基盤を築いてチームの意欲を高める

リーダーは、変革を成功させ、組織を活性化させるための触媒です。この初期段階では、エグゼクティブ スポンサーが率先して日常のワークフローで AI を使用し、AI の活用によって生産性と作業の質が向上することを示します。AI ツールを主要なビジネス プロセスに組み込む方法を自ら示すことで、リーダーはチームを刺激し、この取り組みに一緒に参加するよう促すことができます。

💡 お客様事例: あるグローバル テクノロジー企業の AI 責任者は、関係者との複雑なコミュニケーションの処理や、最新情報を自動的に統合して経営幹部向けの高品質な説明資料を作成することにエージェントを活用しています。このリーダーは、社内の AI 推進者の協力のもと、全社で活用されるカスタムの Workspace Studio フローとスキルを開発しました。AI の活用方法を率直に語ることで、イノベーションを実現して独自の自動化ワークフローを構築するようチームを促すと同時に、日常業務の改善において AI が果たす役割を示しました。

フェーズ 2: AI スキルアップと AI 推進者による支援

このフェーズでは、IT チーム以外も AI の導入に向けた取り組みに関わる必要があります。スキルアップのイニシアチブを試験的に実施し、取り組みを加速させるため、社内の AI 推進者のネットワークを強化します。Google は、Google AI を導入する組織がチームを支援するためのリソースを開発しました。

  • 「Google ガイド」(社内推進者)を募集する: 新しいツールを積極的に試し、同僚の手本となるような熱心な AI の支持者を見つけます。
  • Google による AI トレーニングを活用する: 従業員は、ツールの作成者から直接提供される AI のスキルアップ トレーニングを受けることで、自信が 79% 高まると報告しています*。ユースケースに基づいた短いトレーニング動画からなる Google AI Boost Bootcamp一般的な入門コースとしてチームに提供し、その後、職務別の中級セッションを提供します。
  • AI コミュニティを構築する: Google Chat スペースなどの専用スペースを設け、質問への回答、トラブルシューティング、日々の小さな成功の共有を行えるようにします。

💡 お客様事例: メキシコのある小売業者は、250 人の社内推進者のネットワークを構築しました。また、Gemini Cup イニシアチブを通じて導入にゲーミフィケーションの要素を取り入れることで、AI 活用を組織全体の競争に変えました。これらの社内推進者は、部門内にローカル コミュニティを構築し、e コマース ビジネスの成長という共通の目標の達成に向けてカスタム エージェントと Gemini ワークフローを作成しています。

フェーズ 3: 基礎を超えて部門の価値を引き出す

基本的な AI フルーエンシーの構築は素晴らしいスタートですが、AI の真の価値は、部門のワークフローを最適化し、部門固有の課題に対処するために活用されることではじめて引き出されます。このフェーズでは、対象を絞ったトレーニングを拡大し、Google ガイドがチーム内の取り組みを主導します。

フェーズ 2 の取り組みを拡大するだけでなく、AI を日常のワークフローにさらに組み込むために、次のような効果の高い施策を追加します。

  • ゲーミフィケーション、ハッカソン、ランチ ミーティング: 組織の文化に合わせた方法で、部門のワークフローに AI を導入しようとする気運を醸成します。たとえば、地域やチームや部門単位で小規模な社内コンテストを開催し、ハッカソンを通じてエンゲージメントを促進し、実践的なイノベーションを推進します。同僚同士のトレーニングを継続的に実施します。社内ウェブセミナーやトレーニング動画を事前学習として利用し、ジャストインタイム学習を普及させて、全員が同じ認識を持つようにします。
  • 役割に応じたライブラリ: 効果的なプロンプトや AI ワークフローを文書化して共有するようチームに促します。ユーザーのトレンドを調査するためのマーケティング チームのプロンプト ライブラリは、人事チームのオンボーディング ワークフローとはまったく異なるものになるはずです。

💡 お客様事例: 米国の大手小売業者のカスタマー サービス担当バイス プレジデントは、全社的なイノベーション デーを主催し、数百人のコールセンター従業員を集めて、Gemini を利用して平均処理時間と通話時間を短縮するためのモックアップを作成しました。チームは、費用を管理して顧客とのやり取りの効率を高めるのに不可欠な 3 つの新しいフローを明らかにしました。

フェーズ 4: AI イノベーターを称えて変革を実現する

変革の重要な段階は、従業員の能力を高め、AI を活用した新しいワークフローやカスタム AI エージェントによる継続的なイノベーションに報いることです。最高の成果をあげた組織や部門の努力を称えましょう。アイデアをクラウドソーシングし、卓越した AI 人材を称えるために、より大規模な社内 AI コンテスト(組織全体のハッカソンやソリューション ショーケースなど)を通じてイノベーションをゲーミフィケーションし続けることをおすすめします。

組織の文化やポリシーに応じて、さまざまな方法でチャレンジを実施できます。リーダーが優れたワークフローを審査や選定する方法もあれば、チームが投票して同僚の画期的な成果を称える方法もあります。最終的な目標は、従業員に活躍の場を提供することで、従業員の創造性を高め、その創造性に報いることです。これにより、草の根的な試験運用の成功をより大規模なビジネス プロセスの改善につなげることができます。

💡 お客様事例: ある多国籍製造企業は、共有ライブラリを通じて Gemini のユースケースを共有することで、従業員の創造性を促進しています。また、従業員間のクチコミを通じて優れたカスタム ワークフローの採用を促進するため、コンテストを毎月開催しています。その結果、従業員の大部分が Gemini を毎日使用するようになりました。

Google による AI Boost トレーニング動画、コミュニケーション テンプレート、ハッカソンや Google ガイドの採用に関する具体的な戦術など、ここで紹介したチェンジ マネジメント手法の詳細については、Leader’s Playbook for Gemini at Work Adoption(Gemini at Work 導入のためのリーダー向けハンドブック)をダウンロードしてください。

* Google が Vital Findings と共同で実施した AI スキルアップ調査、n=74

- 南北アメリカ、Google Workspace、カスタマー サクセス担当責任者、Pat Day

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