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顧客事例

EasyPark が Google Workspace へのオンボーディングを促進し、年間 60% の成長を達成

2023年4月7日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 3 月 24 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。

成功につながる企業文化を育むのは容易なことではなく、特に、合併や買収によって拡大する企業の場合は困難を伴います。さらに、パンデミックによるリモートワークの増加や出張の減少といった要因も加わり、企業が直面している問題は看過できません。

ストックホルムを拠点とする EasyPark Group は、2021 年に PARK NOW Group を買収し、上述のような根本的課題に直面しました。同社は、駐車場検索用モバイルアプリの先駆けとして、パーキング オペレーター向けの駐車データおよびソフトウェア ソリューションも手がけています。現在の従業員数は約 1,000 人にのぼり、世界中の 25 か国以上、3,200 を超える都市で事業を展開しています。

EasyPark は、世界中の従業員の仲間意識を高めながら「都市をより暮らしやすい場所にする」という目標の達成を目指していました。買収によって一挙に倍増した従業員に対応するためのオンボーディング プランには、コミュニケーション、生産性、コラボレーションを促進する一元ソリューションとして Google Workspace に移行するという内容が盛り込まれていました。
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EasyPark アプリを使用中

パートナーとの連携

EasyPark は、この移行プロジェクトの促進および全体的成功を期して、北欧ベースの Google Cloud パートナー Gapps と連携し、必要な人員やプロセスを整備しました。Gapps は、これまで 500 を超えるお客様を対象に Google Workspace の使用を支援してきた実績があります。EasyPark の Google Cloud プライマリ パートナーである Adapty が Gapps との連携を提案しました。

「買収の効果もあり、当社は新興市場で拡大を続けています。そのため、Google Cloud パートナー ネットワークを通じて支援元を探せたことは、大変助かりました」と、EasyPark の社内 IT 責任者である Daniel Thor 氏は述べています。

Gapps の支援内容は、プロジェクト管理をはじめ、技術的側面(新規ユーザーの設定、データ移行、情報セキュリティ、チェンジ マネジメント)や、全従業員のトレーニングにまでおよびます。

「この移行作業は、単なる技術的プロジェクトではなくチェンジ マネジメントのプロジェクトでした。Google Workspace への投資を決めたのは、このツールが当社の価値観に合っていたこと、また、生産性の促進力となると考えたからです。しかし、従業員たちがツールの効果的な使用方法を知らなくては意味がありません。Gapps は、Google Workspace を最大限に活用するための専門知識をスタッフに伝授してくれました」と、Thor 氏は説明します。

EasyPark は Gapps による推奨に沿って、新しい従業員の Google Workspace への移行を一気に敢行することにしました。段階的に移行すると、コラボレーションが促進されるどころか、むしろ妨げられてしまう懸念があったからです。社内プラットフォームの統一により、米国、オーストラリア、英国、ヨーロッパにちらばる全従業員がシームレスに連携しています。

コラボレーションの促進

プラットフォームを統一したことで、会議の管理や、チームの枠組みを超えたコラボレーションなど、日々の基本的業務がはるかに簡単になりました。「カレンダーを使えば、互いのスケジュールを簡単に確認して、会議の予定をすぐに立てられます。一部の情報を非表示にすることもできますが、デフォルトでは、すべてが表示されるようになっています。このツールによって、ひとつの会社としてのまとまりが得やすくなりました」と、Thor 氏は説明します。

同氏によると、オンライン会議に Meet を使用する従業員が増えてきただけでなく、カメラをオンにする従業員が増加しています。

「以前に比べ、顔を見せてくれる従業員が増えました。これまでのオンライン会議では、参加者の集中力を維持することが難しく、コミュニケーションがはずまないという難点がありました。今では、Q&A 機能や、翻訳字幕、絵文字のリアクション ボタンなどを使用できます。同僚同士で笑い合っているところを見るのは楽しいものです」と、Thor 氏は語ります。

Meet は、世界中のスタッフを結び付け、人間関係および信頼関係を促進し、チームの絆を強めるために貢献しています。「Meet は、チーム間の架け橋として本当に役立っています。ビデオ通話だと、絵文字やチャットでは表せない機微が伝わります。単に仕事をこなすだけではなく、人として互いへの理解を深められるのは、大切なことです」と、同氏は説明します。

EasyPark では、駐車エコシステム ソリューションのドキュメントやプレゼンテーションの作成に Google ドキュメントおよびスライドを使用しています。Thor 氏は次のように述べています。「コラボレーションをこれほど効果的に行えるソリューションは、ほかに見たことがありません。グループ編集を臨機応変に行って、連携して内容を高められるので、重宝しています。」

同社は、業務データの保存にドライブを使用しています。共同プロジェクトについては、共有ドライブ上でアクセスを管理、設定しますが、Google Workspace の安全性を重視した設計のおかげで安心です。Thor 氏は、Google のセキュリティを重視する方針、ファイルのアクセス権限と編集権限の透明性や制御の利便性を評価しています。

移行における主な懸念として、情報セキュリティへのコンプライアンスを継続して確保できるかどうかという点がありました。「すでに取得済みのセキュリティ認定を維持することは譲れない条件でした。そこで妥協すると、顧客との関係が台無しになる恐れがあったからです」と、Thor 氏は語っています。

移行による成果

EasyPark は、2018 年から 2022 年にかけて、年間取引額で 60% の伸びを達成しました。Thor 氏は、Google Workspace によるコミュニケーションおよびチームワークの改善が、この成功に貢献していると見ています。

「従業員を観察していると、ツールを使いこなし、成果を出してくれています。それが、Google Workspace の真価です。従業員が満足し、協力して仕事を進め、会社が成長する。これは、かけがえのない賜物です」と Thor 氏は述べています。

この 1 年間で、同社は EasyPark アプリの Android Auto のサポートを開始したほか、Parking Data as a Service(PDaaS)の試験運用地域を拡大しました。協力した都市には、オルフス(デンマーク)、ハイデルベルク(ドイツ)、ウェストミンスター(英国)、チャタヌーガ(米国)、ミラノ(イタリア)などがあります。また、EasyPark アプリは電気自動車の充電料金決済にも対応しており、2022 年だけで取引額が 190% 増加しました。

Thor 氏は今後の買収の可能性を踏まえ、Gapps の協力を得て、EasyPark に新しく加わった大勢の従業員の Google Workspace へのオンボーディング手順を確立できたことに満足しています。今後、このコラボレーション ツールを使って、統合をスムーズに進めることができるでしょう。

同氏はまた、ツールを以前から使っているスタッフに便利な機能を使いこなしてもらうための継続的なトレーニングに期待しています。「Meet の自動文字起こしや、カレンダーの予定に自動的にリンクされた会議メモの共有、その他の便利な機能のおかげで、当社のグローバル チームがさらに連携しやすくなります」と、Thor 氏は述べています。

Google Workspace および Google Cloud をコラボレーションの促進と目標達成に役立てている他の企業の例については、Google Workspace 導入事例をご覧ください。


- Google Workspace チーム
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