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顧客事例

VTech、自社のグローバル開発チームに新しいコラボレーション手段を採用

2023年11月1日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 10 月 18 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。

1970 年代の創業以来、VTech は香港に本拠を置く小さな会社から、玩具、通信、受託製造の分野で世界的に知られる企業に成長しました。同社はヨーロッパ、アジア、北米に 2 万 5 千人を超える従業員を擁し、世界中の顧客にサービスを提供しています。

VTech チームはこれまで現地の IT サポートに重点を置き、マネージャーがグローバルに連携するのではなく、各チームが特定の地域に対応するという形をとっていました。IT システムとソフトウェアは拠点ごとに異なり、玩具のデザインなどの価値の高い知的財産を世界中のチームで相互に確実に共有できる安全で一元化されたストレージ環境がありませんでした。

「私たちは、スプレッドシートを香港からヨーロッパに送信したり、ヨーロッパ各国のオフィス間で送受信を繰り返したりすることに多くの時間を費やしていました。グローバル チームを適切にサポートするには、単一のデジタル リポジトリとして機能するソリューションが必要でした」と VTech Electronics Europe のテクニカル アプリケーション マネージャーである Marck Koolen 氏は述べています。「私たちは、構成のスプレッドシートをはじめとする情報を保存するための信頼性の高い安全な環境を 1 つ用意し、各チームが同一のドキュメントで同時に作業できるようにしたいと考えました。」

選択肢を検討した結果、VTech は Google Workspace およびパートナーである Devoteam G Cloud と連携して、Google ドライブに基づいた新しい共同基盤を構築することに決めました。

グローバル チームを結び付けるより良い方法

Devoteam G Cloud は、VTech に赴いて各拠点から適切な関係者をすべて集め、ビジネスの要件を収集しました。VTech は、信頼性の高い統合型の作業方法を場所を問わず全員に提供する、一元化されたクラウドベースの環境を求めていました。VTech の知的財産の価値を考慮すると、そのソリューションは最高のセキュリティ基準とコンプライアンス基準を満たすものである必要がありました。

強化されたファイル共有とコラボレーションの基盤としてドライブを採用することを同社が決定すると、Devoteam G Cloud は 2 段階のアプローチでデプロイを支援しました。まず、オランダなどの国の IT チームがドライブを使用してツールに慣れ、テストを実施しました。このフェーズでは、VTech と Devoteam G Cloud が Conditional Awareness Access を設定し、IP アドレスやその他のルールに基づいてアクセスを制限しました。

「私たちのチーム間のコラボレーションは当初から良好でした。それは、両チームが本当の意味での実践的な考えを持っているからです」と Devoteam G Cloud のカスタマー サクセス マネージャーである Wouter Stiekema 氏は述べています。「VTech は、自分たちが何を望んでいるか、そしてそれをどのように実装すれば自分たち独自のビジネス要件に対応できるのかを知っていました。同時に、Devoteam G Cloud は、そのすべてを実現するために必要となる Google Workspace の深い知識をもたらしました。」

安全性の高いドライブ環境のセットアップが完了すると、Devoteam G Cloud は、ドライブのより完全な全社展開の第 2 フェーズを支援しました。アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、カナダ、米国のチームは、単一のデジタル ロケーションを通じて定期的にコラボレーションを行なえるようになりました。さらに、Vtech の IT チームは、統合されたクラウドベースのソリューションによる合理化された管理機能から恩恵を受けています。

「以前であれば、変更リクエストを受け取ったときに、ネットワーク機器、ファイアウォール、さらにはインターネットの構成にまで気を配る必要がありました」と Koolen 氏は述べています。「今ではすべてがクラウド上で完結し、2 要素認証、IP チェック、ルールベースのアクセスなどが即座にセットアップされます。セキュリティとメンテナンスの観点から見ると、Google Workspace はすべてをよりいっそうシンプルにし、従業員と IT チームにとって信頼の置けるものにしてくれています。」

製品開発の加速

VTech の製品チームも、製品開発プロセスを合理化するために Google ドキュメントGoogle スプレッドシートを使用し始めています。たとえば、各チームは従来型の文書ソフトウェアや表計算ソフトウェアを使用していましたが、これには新しい玩具のデザインなど、自分たちの作品の写真を挿入することができませんでした。ドキュメントとスプレッドシートを使用すれば、使用したい画像をドラッグ&ドロップするだけで済みます。また、ファイルをドライブに保存しておくことで、世界中の VTech 従業員は自分の作業に取り組みながら、場所を問わず玩具の新商品開発に協力することができます。

「これは、この新しい作業方法が当社の製品開発の取り組みにどのように適合したかを示す一例にすぎません。テクノロジーは、クリエイティブ チームが共同で作業する際の障害ではなくなりました」と Koolen 氏は言います。

VTech は依然として大部分がオンプレミス ショップですが、すでにドライブやその他の Google Workspace ツールで大きな成功を収めています。同社は今後も次世代テクノロジーを見据えた革新的な取り組みを継続していく予定です。

「製品開発に AI を導入し、教育向け玩具のいくつかに本当の意味でのカスタマイズを施している未来が想像できます」と Koolen 氏は言います。「私たちにとってそれはまだ先のことですが、新しいテクノロジーがどのように私たちのビジネスに新鮮味のある創造的な機会をもたらすのかを目にできる日が楽しみです。」


- Google Workspace チーム
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