YoungCapital が Chrome Enterprise と G Suite を使用して、柔軟かつ容易に規模を拡大
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2019 年 10 月 10 日に Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
編集部注: 今回は、オランダに拠点を置く人材派遣会社、YoungCapital 社 CIO の John Muller 氏と IT オペレーション担当責任者の Sophie Kuijpers 氏からの投稿をご紹介します。YoungCapital は Google パートナーである NextNovate の協力を得て、新しい市場に進出する準備を進めるにあたり、Chromebook や G Suite といったクラウドツールを従業員に支給しています。
新しい従業員が急増している企業、新たな国に進出しようとしている企業、競合他社の先を行くことに常時注力している企業は、事業の足かせになっているツールがないか詳しく調査し、そのようなツールが見つかった場合は、会社の成長に歩調を合わせられる、より良いツールに交換する必要があります。当社はドイツへの進出を進めています。つまり、スムーズに事業を運営するには、オフィスも従業員も採用テクノロジーも増やさなければならないということです。
Chromebook や G Suite といった Google Cloud ツールは、事業を拡大するなかで、当社の効率的なビジネス成長に役立っています。これらのツールのおかげで、保守や修理が困難で、反応が悪く、非常に時間のかかるテクノロジーから解放され、より迅速、スマート、かつ柔軟に共同作業ができるようになりました。
何時間もかかるデバイス セットアップからの解放: YoungCapital では、月によっては 40 人もの従業員が新たに働き始めることがあります。しかも当社は事業拡大を続けているため、その数は増加し続ける見込みです。特に現在は新しいオフィスをドイツに 3 か所開設したばかりでもあります。昔ながらの Windows パソコンを使っていたら、新しいパソコンのセットアップに従業員 1 人あたり最大 1 時間かかっていたでしょう(その場合は IT の作業時間が月あたり最大約 40 時間増える可能性があります)。現在は Chrome Enterprise ツールを使用しているため、およそ 5 分で Acer Spin または Pixelbook を新しい従業員に引き渡すことができます。つまり、デバイスのセットアップにかかる時間を年間で 3 か月分以上も削減していることになります。
VPN からの解放: これまで使用していた Windows マシンの場合は、複雑なバーチャル プライベート ネットワーク(VPN)を使用しなければオフィス外から会社のファイルにアクセスできませんでした。ソフトウェアがわかりにくかったために、従業員は VPN を使用するのに手間どっていました。自宅や出張先から VPN にログインできなかった場合は、求められる迅速さでログインして作業することができませんでした。Chromebook の場合は、オンライン接続さえ確立していれば、どこからでも G Suite にログインし、ファイルにアクセスして作業ができます。
当社の見地からすると、Chromebook はランサムウェアやフィッシング攻撃といった脅威に強く、データの安全性を確保できているという安心感があります。IT 管理者は Chrome Enterprise Upgrade を適用すればセキュリティをさらに強化できます。たとえば、脆弱性を防ぐ高度なセキュリティ機能の有効化、紛失したり盗難にあったりしたデバイスの即時ロックダウン、あらゆる場所にあるデバイスのセキュリティ強化を目的としたデバイス セキュリティ ポリシーのクラウド内での設定、といったことが可能です。
インフラストラクチャからの解放: これまではサーバーへの投資に加え、サーバーを稼働し続けるためにさらに時間とコストをかける必要がありました。現在はインフラストラクチャ上でビジネスを運営する必要も、インフラストラクチャを維持する従業員を雇用する必要もありません。Google のクラウドを使えばよいのです。NextNovate の支援を受けていますが、これは Google Cloud Platform を最大限に活用することが目的で、一部の自社製アプリケーションを G Suite と統合したり独自アドオンを作成したりといったことを行っています。たとえば、求職者のデータベースに接続できるボタンを Gmail 用に作成しました。求職者からメールが届いたときは、このボタンをクリックすればプロフィールや職歴を確認できます。
複数のパスワードとログインからの解放: シングル サインオン規格の SAML に対応した Chrome ブラウザと G Suite は、従業員が必要とするすべての生産性向上アプリへのポータルになります。いったん G Suite にログインすれば、従業員は多数あるその他のユーザー名とパスワードを思い出す必要がありません。パスワードの初期化や新しいパスワードの作成に何時間もかける必要がなくなるため、これは IT チームにとっても喜ばしいことです。
クラウドで全国各地のデバイスを容易に管理: 当社は 4 人の IT サポートチームでシステムを運用していますが、従業員数が倍になってもチームのメンバーは増えていません。Windows デバイスを使用していたときは、毎月およそ 1,800 件の IT サポート リクエストに対応していました。現在は、従業員数がはるかに増えましたが、リクエスト数は月に約 1,300 件です。言い換えれば、少数精鋭の我がサポートチームに寄せられるリクエストは 30% 近く減ったということです。そのため、従業員はおよそ 20% 増えているにもかかわらず、各メンバーの作業負荷は大幅に減っています。これもすべて Chrome Enterprise のおかげで実現できたことです。
スピードが遅く手間がかかるテクノロジーから解放されて喜んでいるのは IT 部門だけではありません。実のところ、従業員の働き方も変化し始めています。従業員は、メールでファイルを送信し合うことも、バージョン管理に苦労することもなくなりました。あらゆるものを Google ドライブに保存し、1 つのドキュメントに対して複数の人が同時に Google ドキュメントで作業しています。また、他のオフィスに出張する代わりに、Hangouts Meet のビデオ会議で相互接続するという仕事のやり方が当たり前になっています。
Chromebook と G Suite を使えば何にでも対応できます。新規市場を開拓することも、従業員を増やすことも、共同作業をもっと柔軟にできるようにして人材派遣業界を一新することもできます。
-by John Muller, CIO, YoungCapital and Sophie Kuijpers, Director IT Operations, YoungCapital