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アイデンティティとセキュリティ

Google Workspace の Duet AI を使用して組織のデータを非公開に保ちつつ、生産性と創造性を向上

2023年11月16日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 11 月 9 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。

個人および法人のお客様にデータの選択肢と制御を提供する、便利で安全なプロダクトを構築することは、25 年間にわたって Google の基本原則であり続けています。そしてこの原則は、生成 AI の時代においてこれまで以上に重要になっています。Google は最近、企業、教育機関、政府機関のお客様向けのセキュリティとコンプライアンスの取り組みや Google Cloud の知的財産の補償など、プライバシーに関する取り組みについて報告しました。また、Duet AI がより便利なリアルタイム AI コラボレーターとなる、Workspace の次世代のイノベーションも発表しました。Duet AI はメールの返信の作成から営業プレゼンテーションの作成に至るまで、時間を節約し創造性を高めるだけでなく、仕事の文書やメールに基づいてレスポンスを調整します。Duet AI の利点は、組織のデータを非公開かつ安全に保ちながら、こうした体験をお客様に提供できることです。今回の投稿ではその舞台裏をご紹介し、法人のお客様にとって Duet AI がどのように機能するかを説明します。

組織のデータを非公開に保ち、保護する

重要な会議の前夜に上司からメールが届き、第 3 四半期の財務結果の概要を求められたとします。以前であれば、Google ドライブや Gmail を調べて関連するドキュメントやメールを見つけてすべてに目を通し、適切な情報をまとめてサマリーを作成する必要がありました。これを終えるまでに数時間かかっていたかもしれません。

Duet AI があれば、面倒な作業を数秒で実行できるようになります。ユーザーは Duet AI に「第 3 四半期の財務実績の概要を作成して」とリクエストすれば事足ります(以下のアニメーションを参照)。Duet AI は、プロンプトに最も関連するメールとドキュメントを自動的に特定し、その情報を簡潔に使用して、カスタマイズされたレスポンスを生成し「2023 年第 3 四半期のビジネス予測」スプレッドシートなどのソース コンテンツを引用します。

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Duet AI が関連するドキュメントやメールからサマリーを生成するため、時間を節約できる

第 3 四半期財務結果のサマリーをリクエストする、会議でメモを取る、ブログ投稿を書く、スライドに独自の画像を追加するなど、Duet AI をどのように使う場合でもデータはお客様のものであり、お客様の管理下にあります。簡単に言うと、Duet AI はプロンプトに対してより有用なレスポンスを提供するためにのみコンテンツを使用し、Duet AI やその他の生成 AI モデルのトレーニングや改良にはコンテンツを使用しないということです。過去に示した例を使用して、Duet AI がコンテンツに対して実際に行うことと行わないことを詳しく見てみましょう。

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組み込みの管理機能とともに、Duet AI は Gmail、Google Meet、Google ドキュメントなどの他の Google Workspace コアサービスと同一の Google インフラストラクチャ上で実行され、セキュリティとプライバシーについて同一のプロセスに従い、そうしたサービスの既存の機能を拡張しています。そのため、Duet AI には、既存の Workspace ISO 27001 認証および SOC 2 レポートが適用されます。

また、Google は、ヘルスケアおよびライフ サイエンス分野のお客様からの要望に応じて、HIPAA ワークロードをサポートできるよう、年末までに Duet AI を強化することも目指しています。米国の公共部門組織に対しては、Workspace の FedRAMP Moderate および FedRAMP High の承認を Duet AI にも拡張するべく当局と連携しています。これにより、より多くの組織が Duet AI を利用できるようになり、Workspace のすべての認定資格に合わせて Duet AI のコンプライアンス サポートの範囲を拡大できるよう取り組んでいます。

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ユーザーがプロンプトを入力した後の、法人のお客様向けの組み込み Duet AI プライバシーおよびセキュリティ管理を示す図

その他のリソース

Duet AI を使用すれば、時間をさらに節約し、仕事を行う際の創造性を高めることができます。変わらないのは、データに対する選択肢と制御です。Workspace のコンプライアンスとデジタル主権機能について詳しく知り、Verizon、PwC UK、米国連邦政府一般調達局(GSA)などのお客様から直接話を聞くには、Cloud Next '23 のブレイクアウト セッションをご覧ください。ゼロトラスト アクセス制御や AI を活用したデータ分類などのデータ保護機能については、セキュリティに関するブレイクアウト セッションをご確認ください

Workspace のお客様のための堅牢なセキュリティとプライバシーに対するコミットメントについては、こちらをご覧ください。また、Duet AI の利用開始方法について詳しく知りたいとお考えの企業または公共部門の担当者の方は、こちらをご覧ください。


- Workspace プラットフォーム、プロダクト管理担当バイス プレジデント、Yulie Kwon Kim
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