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プロダクトの発表

「隠された秘密」が明らかに: AppSheet の今年の展望

2022年2月2日
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Google Cloud Japan Team

2022 年に Google のノーコード プラットフォームである AppSheet が革新を続ける方法。

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※この投稿は米国時間 2022 年 1 月 26 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

昨年の Google Cloud NEXT で、Thomas Kurian は AppSheet を Google Cloud の隠された秘密と呼びました。AppSheet は、デベロッパーからマーケター、フロントライン ワーカーに至るまで、1 行もコードを記述することなく、誰でも強力なアプリケーションと自動化を作成できるプラットフォームです。2022 年を迎えた今、その秘密が明らかになります。

2021 年には、かつてないほど多くの人々が AppSheet を利用しました。利用者のコミュニティでは、AppSheet で作成された実にさまざまなアプリが紹介され、その創造性に私たちは圧倒されました。このコミュニティには、カスタムアプリを使用してエネルギー公益事業に関する業務を合理化した American Electric Power の現場の作業員や、コードを使用せずに予防接種率を向上させた非営利団体の New Incentives が参加したほか、コード不要のフィットネス アプリ(5 つのステップで簡単に作成できます)をめぐる有益な議論も行われました。私たちは、このようなコミュニティの成長を非常に嬉しく思っています。  

活発なコミュニティの支援

Google の最も重要な取り組みは、成長を続ける AppSheet コミュニティのすべてのメンバーを対象としています。以下に、コミュニティのエクスペリエンスを向上させるための取り組みをいくつかご紹介します。

  1. AppSheet アプリの作成者向けに新しいコミュニティを開設します。AppSheet コミュニティのすべてのメンバーが利用できる新しい Google Cloud コミュニティを開設しました。この新しいスペースは、コミュニティへの関与、プロダクトに関するフィードバックの提供、教育コンテンツの利用などができるように改善されています。

  2. AppSheet を誰でも簡単に習得できるようにします。Google は今年、学習と教育への投資をさらに充実させていきます。その第一歩が、CourseraPluralsightCloudSkillsBoost で提供される新しい AppSheet 基礎コースです。  

  3. AppSheet の改良のための投資を継続します。2020 年、Google は COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックと戦う人々に対して、AppSheet プラットフォームを料金なしで提供することを始めました。2022 年もこの取り組みを継続していきます。パンデミックの中で、コード不要のアプリが迅速な問題解決に役立った例は枚挙にいとまがありません。その典型的な例にご興味をお持ちの方は、前述した非営利団体の New Incentives に関する記事をご覧ください。

将来に向けたロードマップ  

Google は昨年、2022 年に行う投資を見据えて強力な基盤を確立しました。イノベーションの観点から見た場合、2021 年に行った自動化とインテグレーションへの投資のうち、画期的なものとして次の 2 つが挙げられます。

1 つ目は、AppSheet Automation です。これは、技術的知識のないユーザーが、ビジネス プロセスを自動化して時間と人材を有効活用できるようにするものです。「The Forrester Wave: Low-code Platforms for Business Developers」(2021 年第 4 四半期)では、「AppSheet のプロセス自動化と AI の機能は業界の先端を行く」との評価を受けています。

2 つ目は、AppSheet in Gmail です。これは、毎日使用しているプロダクトを統合して創造のエクスペリエンスを向上させるための大きな一歩となりました。Google はオープン プラットフォームですが、この特殊なアップデートにより、Google Workspace のお客様が AppSheet アプリを直接 Gmail に取り込むことで、より効率的に作業を行えるようになりました。

お客様にとって、Google のこうした投資はビジネスの多くの側面を変革するものでした。たとえば、ドミニカ共和国のカカオ生産業者である Roig Agro Cacao は、AppSheet で bot を作成しました。この bot は、農家が適切かつ持続可能な製品を使用しているかどうかをチェックし、関連するマネージャーのメールアドレスにインタラクティブなレポートを送信するものでした。アプリケーション マネージャーの Derick Paula Rosario 氏は、次のように語っています。「AppSheet in Gmail を使用することで、データを適切に表示し、詳細な情報を取得して判断や意思決定を行えるため、不適合を迅速かつ簡単にレビューできるようになりました」

Google は 2022 年を通して、Google Workspace コミュニティと幅広く協力しながら、世界中の人々の生活の改善につながる 4 つの主要分野に重点的に取り組む予定です。

  1. 人々の働き方が変化しています。このフレーズはここ数年間を表す代名詞となっており、時間の経過とともに状況はますます切迫しています。この変化の大部分は、フロントライン ワーカーがテクノロジーを利用する機会が増えることによって生じています。医療、製造業、農業であれ、その他の現場作業であれ、各分野のテクノロジーは日々進化しています。それによってテクノロジー自体の有用性と効率性が高まり、現場の作業員がオフィス(リモート オフィス)にいるスタッフとよりスムーズにやり取りできるようになります。

  2. AppSheet は、日常的に使用しているプロダクトやサービスと統合することで、さらに価値を発揮します。Google では、必要な業務の遂行を支援するための最善の方法は、シームレスなインテグレーション エクスペリエンスを提供することだと考えています。AppSheet in Gmail は、ノーコードの力と Google Workspace の効率性を組み合わせることで、シームレスなインテグレーションを実現できることを示しています。もう一つの重要な点として、サードパーティのソリューションにより、妥協することなくエコシステムを拡張できることが挙げられます。その好例が、Google の新しい Smart Data Capture パートナーである Scandit です。Scandit の SDK を統合することによって、AppSheet で作成したアプリで、バーコードと QR コードをスキャンできるエンタープライズ グレードの機能をすぐに使用できます。フロントライン ワーカーにとって、バーコードや QR コードをモバイルで迅速、正確、効率的に読み取れることは非常に重要なことです。そのため、こうしたミッション クリティカルな機能を確実かつ簡単に実装する方法を提供することで、お客様の成功に貢献できます。

  3. ゼロトラスト セキュリティは不可欠です。すべての組織が固有のテクノロジー エコシステムを持っています。そのため、クラウド プロバイダは、組織の現状に即したソリューションだけでなく、組織を次の成長段階に導けるような、革新的なソリューションも提供する必要があります。そうしたソリューションの中核となるのが、現在 AppSheet で利用できるような、ゼロトラスト セキュリティとガバナンス機能を提供するプラットフォームです。

  4. 最後に、アプリにはインテリジェンスが必要です。Google のプラットフォーム、そして企業全体の使命の中心的なテーマは、誰もがアプリケーションと自動化を迅速に作成できるようにすることです。アナリストたちは、一般にシチズン デベロップメントと呼ばれるこのようなスキルセットについて、まもなくあらゆる分野や業種で、今日のスプレッドシートのような標準的なスキルセットと見なされるようになると考えています。こうしたスキルセットを身に付けるには、主要機能として AI や ML が組み込まれている便利なプラットフォームを活用することが重要です。Google はこのようなプラットフォームを提供することで、お客様の成功をサポートします。

ここまで概説したように、今年は私たち全員にとって、新しい、刺激的な機会に満ちています。2022 年が素晴らしい 1 年になることを心から願いつつ、本記事の締めくくりとさせていただきます。AppSheet の詳細や無料トライアルをご希望の場合は、こちらをクリックしてください。

ビジネス アプリケーション プラットフォーム プロダクト担当責任者 Vikas Anand 

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