Google Workspace の新たな生成 AI とセキュリティ イノベーションであらゆる規模の組織を支援

※この投稿は、2024 年 4 月 10 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。

本日、Google Workspace の革新と機能強化を発表します。まず、AI を活用した新たな動画作成アプリ Google Vids についてご紹介します。Google は 15 年以上前、ドキュメント、スプレッドシート、スライドの形で史上初のクラウド ネイティブ テキスト エディタを発表し、新しい 働き方を可能にしました。ブラウザのみで、充実したオンライン ドキュメントを作成し、共同作業することが可能となりました。この度、Google Cloud は動画でもリアルタイム コラボレーションを可能にし、あらゆる人々が没入型のストーリーテリングを業務で活用できるようにします。Google Vids は 2024 年 6 月に Workspace Labs でリリースします。

また、AI を活用した会議とメッセージング、およびセキュリティを組織内のすべての人に提供できる 2 つの商用オファーを、ユーザーあたり月額わずか 1,130 円で提供します。さらに、 Gemini が Google Chat にプレビュー版として登場し、AI が会話を要約したり、質問に答えたりすることができるようになります。さらに、Vertex AI と Google Workspace をプラットフォームとして使用することで、組織がデータとカスタム AI モデルの能力を簡単に拡張できるようにし、Google ドキュメントに直接組み込まれた次世代のワークフローを実現します。

2023 年、 Google Workspace と Gemini for Google Workspace に何百もの機能や強化を実装しました。そしてそれらはお客様に大きな効果をもたらしています。実際、ドキュメントや Gmail で Help me write を使用する企業ユーザーの 70% が、 Gemini からの提案を採用しており、スライドで画像を生成するユーザーの 75% 以上が、プレゼンテーションにそれらの画像を挿入しています。

例えば、グローバル クラウド コンサルティング会社である Onix の社員は、Gemini を使用することで毎月 1 日分の時間を節約しており、また、スポーツ用品の小売業者 Sports Basement は、カスタマーサポートのリクエストの対応にかかる時間を 35-40% 削減しました。Gemini は、ビジネス、教育、政府機関のお客様を通じて、あらゆるバックグラウンドとスキルレベルの人々を支援しています。

AI を活用した動画で企業のストーリーテリングを促進

人事部が新入社員に自社の理念を紹介したいとき、トレーニングチームがオンライン トレーニングを作成するとき、営業担当者が新規顧客に自社の製品の利点を売り込むときなど、私たちは日々仕事でストーリーを伝えています。ストーリーテリングの手法として、動画はその即時性と効果的にリーチできることから普及が進む一方ですが、どこから手をつければいいのかわからなくなることもあります。

AI 搭載の新たな企業向け動画作成アプリ Google Vids を使用すれば、誰もが動画を通じて優れたストーリーテラーになることができます。Google Vids は、動画制作に必要な脚本、制作、編集のアシスタントをすべて 1 つにまとめたものです。スタイルを選択すると、編集が容易なストーリーボードが生成され、ストックビデオ、画像、BGM を含む提案されたシーンからドラフトを作成できます。また、プリセットのナレーションの中から選択するか、独自のナレーションを使用するかも選択できるため、メッセージを適切なイメージで伝えることができます。Google Vids は、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどと同様に Google Workspace アプリとして提供されます。これらツールと同様にシンプルで使いやすいインターフェイスと、ブラウザからプロジェクトを安全に共同作業および共有する機能が含まれています。Google Vids は、誰もが職場で優れた脚本家になるのに役立つ、まったく新しいアプリです。

新しい AI Meetings and Messaging アドオン

Take notes for me（現在プレビュー中）のような AI 機能を利用することで、会話に集中することができます。Translate for me (6 月公開予定) は、Google Meet の字幕を自動的に検出、翻訳します。現在 69 言語（4,600 言語ペア相当）をサポートしており、言語の違いを超えて同僚とのつながりを深め、自信を持って会話できるようになります。また、2024 年の後半には、Google Chat メッセージの自動翻訳、オンデマンドの会話要約が提供される予定です。

米ペパーダイン大学では、これらの機能を使用して、多言語での会議や学習が可能になっています。ペパーダイン大学の CIO である Jonathan See 氏は、次のように述べています。「Google Meet の字幕は、特に言語の壁がある人々にとって、公平性とアクセシビリティを拡大する上で大きな変革をもたらします。Gemini for Google Workspace の導入により、Google ドキュメントで会議の議事録を素早く書き起こし、簡潔に要約してユーザーと共有することができるようになりました。」

Google Cloud では本日、これらの機能を新しい AI Meetings and Messaging アドオンとして、ユーザーあたり月額わずか 1,130 円で提供します。このアドオンは、大半の Workspace のプランに追加できます。

新しい AI Security アドオン

生成 AI の時代においては、データのプライバシーとセキュリティは最優先事項です。2023 年、データ侵害は 20% 増加しました。 従来のメールや生産性向上ソリューションとは異なり、Gmail と Google Workspace はクラウド ネイティブ アーキテクチャ上に構築されており、ゼロトラスト原則に根ざし、AI を活用した脅威防御機能で強化されています。そのため、Gmail は迷惑メール、フィッシング詐欺、マルウェアの受信トレイへの到達を 99.9% 以上阻止しています。Gmail は大規模な言語モデルを使用することで、さらに 20% 多くの迷惑メールを阻止し、ユーザーから報告された迷惑メールを 1 日 1,000 倍分析できるようになりました。

Google Workspace に今後展開されるアップデート

Google Cloud では、既存の Google Workspace と Gemini の機能に以下のアップデートを展開する予定です。

• Gmail の音声入力とインスタント添削: Help me write の音声入力を使えば、外出先から簡単にメールを送信できます。また、大まかなメモをワンクリックで完成度の高いメールに変換できます。

• スプレッドシートの新しいビルディング ブロックと通知: 新しい表機能 (今後数週間以内に一般提供予定) は、洗練されたデザインでのデータのフォーマットと整理を可能にします。プロジェクト管理からイベント計画まで、新しいビルディング ブロックのセットからテンプレートを選択することで、スプレッドシートを一から作成する必要がなくなります。また、ステータス フィールドの変更などのカスタム トリガーに基づく、自動の条件付き通知も導入します。

• ドキュメントのタブとパーソナライゼーション: タブを利用することで、複数のドキュメントをリンクしたり、ドライブ内を検索したりすることなく、1 つのドキュメントに情報をまとめることができるようになります。また、画面いっぱいに広がるカバー写真で、ドキュメントを簡単にパーソナライズできるようになります。両機能とも、今後数週間で一般提供します。

Gemini for Google Workspace を試してみましょう

Google Workspace と Gemini を使用して、よりインパクトがあり、インクルーシブで充実した仕事を実現しているお客様の姿に、私たちは日々刺激を受けています。お客様のイノベーションは、人々がつながり、創造し、より安全に働くことを支援する製品を作り続ける原動力となっています。

-GM and Vice President, Google Workspace,  Aparna Pappu