プロダクトの発表
Google Docs API で文書処理が高速に
2019年3月1日
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2019 年 2 月 12 日に Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ビジネス プロセスやワークフローの中心を占めるのは、請求書や提案書、契約書、レポートなどの文書です。しかし、ビジネスを支えるワークフローは多くの場合、外部に存在するコンテンツやサービスとも接続します。
日々使用するさまざまな文書やアプリケーションにまたがるワークフローを適切に処理する 1 つの方法は、API を活用することです。私たちはこのたび、タスクの自動化と文書処理の高速化に利用できる新しい API、Google Docs API の提供を開始しました。
文書を自動ワークフローでスピーディに生成
企業で必要な文書に一貫性と正確さが要求されるときは、API が威力を発揮します。請求処理を例に取りましょう。Docs API を使用すれば、請求書を自動的に生成し、注文番号や支払い期限のような情報を請求書にプログラム的に追加できます。また、コンテンツ管理システム(CMS)からの文書のインポートとエクスポートも可能です。これにより、システムから離れることなく Google ドキュメント内でコラボレーションを行えます。あるいは、Docs API を使って、同じ文書を時間の経過とともにプログラム的に(さらには、複数の文書を同時に)編集し、文書処理のエラーの軽減や、不要なレビュー プロセスの省略を図ることもできます。このように、API を活用できる場面はたくさんあります。私たちは Cloud Next '18 で Google Docs API を初めて披露し、開発者向けにプレビュー版をリリースしました。
また、それ以来、ワークフローの自動化に向けたパートナー企業の取り組みにも協力してきました。その例をいくつかご紹介します。
- ワークフローを自動化した Netflix : Netflix は、Docs API によってエンジニアリング対応プロセスを自動化することで、データを迅速に収集できるようにし、文書処理を省力化しました。現在、同社のチームは手動で文書を作成する時間を短縮し、戦略的な仕事に多くの時間を費やしています。
- Google ドキュメントから Final Draft にインポート : Final Draft はシナリオ編集の代表的なツールです。Docs API との統合のおかげで、顧客は Google ドキュメントから Final Draft ソフトウェアに脚本やシナリオをすばやくアップロードできます。
今すぐ始めましょう
Docs API を使用すると一般的なワープロ作業を簡単に自動化できるため、Google ドキュメントに組み込まれているリアルタイム編集機能やコラボレーション機能の恩恵を受けられます。Docs API の提供開始により、G Suite には、ドキュメント、スプレッドシート、スライドを網羅した API セットがそろいました。Docs API を使い始めるときは、こちらの動画を参考にしてください。
Docs API のウェブサイトでもドキュメントやデモをご覧になれます。こちらではすぐにコード サンプルを参照できます。皆さんは Docs API で何を作りますか?
- By Adam Tishok, Product Manager and Anu Srivastava, Developer Programs Engineer