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リサーチ

コストの削減とより優れたイノベーションの推進にクラウド コンピューティングを活用する方法

2021年8月5日
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Google Cloud Japan Team

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※この投稿は米国時間 2021 年 7 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

回復への道は一つだけではありません。「社会的距離」措置や「隔離」措置によって多くの組織がリモートワークへの早急な対応を迫られたこの 1 年間は、世界中のビジネスにとってかつてないほどの試練のときでした。BCG Platinion が公開した新しいレポート「クラウドのニューノーマルを見つける」では、企業はこれまでの難局をうまく切り抜けてきたものの、ビジネス環境全体では委縮した経済と減益によって依然として厳しい状況であると指摘しており、CIO は技術革新の推進と現金燃焼率の低減に関して適切なバランスを見つけることを求められています。

レポートでは、企業がクラウド コンピューティングによって事業を最適化して企業全体の IT コストを最大 10% も削減できる、5 つの重要な方法を明らかにしています。

1. VPN を超えるプラットフォーム

BCG Platinion のレポートによると、「高速で効果的、拡張性に優れ、なおかつデバイスに依存しないソリューション」が企業に必要とされています。これまで企業は、オフサイトで働く必要がある従業員に対して VPN 環境を提供していました。ですが、とてつもない規模で発生した COVID-19 パンデミックにより、職場全体でリモートワークを実施する場合、これらのソリューションは高コスト、低速、不便で、管理が難しいものであることが判明しました。

BCG Platinion はこの代替手段として、BeyondCorp Enterprise などのクラウドベース ソリューションの必要性を強調しています。このようなソリューションを使用すれば、VPN よりも安全、効果的、低コスト、かつ大規模なリモート アクセスを実現できます。BeyondCorp Enterprise は顧客に対してゼロトラスト プラットフォームを提供します。このプラットフォームによって、エンドツーエンドの継続的保護を備えたシンプルで安全なアクセスがデバイスと時間を問わず可能になります。英国を本拠地とするフード デリバリー業界のグローバル企業 Deliveroo は、BeyondCorp Enterprise を活用して分散型勤務にゼロトラスト モデルを採用しました。

「アプリケーションと関連データに安全にアクセスできることは、Deliveroo のビジネスに不可欠な要素です。BeyondCorp Enterprise によってセキュリティをアプリレベルで管理できるため、従来の VPN が不要になり、VPN による関連リスクに対処しなくても済みます。」と Deliveroo のエンジニアリング担当バイス プレジデント、Vaughn Washington 氏は話しています。1

BeyondCorp Enterprise では、VPN ソリューションにつきものであるハードウェア、運用、およびメンテナンスのコストが、低コストのクラウド サブスクリプション モデルを利用することで不要となります。また、組織はわずかなコストを負担するだけで外部人材に保護を提供できます。BCG Platinion は、BeyondCorp Enterprise のようなソリューションによって企業コストを従来の VPN と比べて最大 50% も削減できると見積もっています。

2. SaaS を使用して生産性を改善し続ける

「社会的距離」措置によって労働力が大きく分散した現在、シームレスで効果的な共同作業の必要性はかつてないほど高まっています。BCG Platinion によると、Google Workspace など十分な機能を発揮する生産性向上ソリューションは、「従来のコストおよびオンプレミス コラボレーション インフラストラクチャの可用性、バックアップ、およびメンテナンスに関わる負担を軽減する」際に役立ちます。BCG Platinion アナリストの評価では、SaaS ソリューションの導入によってエンドユーザーが負担するコンピューティング コストを最大 35% 削減できます。

さらに、クラウドで作業することの恩恵はコスト削減だけではありません。BCG Platinion のレポートは、Forrester の公開した 2020 年の調査について言及しています。この調査では、Google Workspace の導入によって収益が 1.5% 向上し、オンデマンドの技術サポートに対するニーズが 20% 減り、データ侵害のリスクが 95% 以上減少したことが判明しました。この 1 年間、あらゆる規模の企業が、パンデミックの状況を働き方を変える好機だとみなしてきました。

「Airbus は、この 1 年間、どのような形で職場復帰を行うべきか検討を重ねてきました。そして、Google Workspace を主役に据え、より柔軟性の高い働き方をサポートしたいと考えるようになりました。2020 年には、Google Meet のセッションを 560 万回行いました。また、現在 7 万以上の共有ドライブを社員同士の連携に活用しています。Google Workspace を導入したことで、Airbus 社員の働き方が変わりました。このソリューションはハイブリッドな働き方を可能にするものであるため、この変化は今後も続くでしょう。」と Airbus デジタル ワークプレイス担当バイス プレジデントの Andrew Plunkett 氏は述べています。2

3. IT オーバーヘッドと管理コストをクラウド ファーストのデバイスで削減する

クラウド用に特別に設計されたデバイスを使用すると、クラウドでの作業はさらに効果的になることが BCG Platinion のレポートで言及されています。BCG Platinion によると、「Google の Chromebook や Chromebox などのクラウドネイティブのデバイスは費用対効果に優れ、デプロイが簡単で、扱いやすく、非常に安全」なデバイスです。さらに、企業は「シン クライアント」デバイスを利用することで、従来のノートパソコンおよびデスクトップを利用した場合よりもハードウェアのコストを削減できます。レポートでは、シン クライアントを利用した手法によって、エンドユーザー テクノロジーおよびサポートに関するコストを最大 25% 削減できることが示唆されています。

あらゆる規模の組織と企業が、Chrome OS およデバイスは、非常に難しい状況下でさえ、共同作業を行う能力を大幅に高められるものであることを知りました。Chrome OS を使用すると、従業員は時代に合った働き方が可能になるうえ、常に高速で、セキュリティ機能を内蔵し、デプロイが簡単なデバイスを利用し、かつ総所有コストを削減できます。「Chromebook は使い方が簡単で費用対効果に優れたデバイスで、主に Google Workspace にオンラインでアクセスするといった、スタッフが必要とするあらゆる操作が可能です。Chromebook 貸し出しプログラムが提供開始された直後から、毎日よく利用されています。」と London Borough of Hackney のプラットフォーム担当責任者 Henry Lewis 氏は述べています。3

4. リフト&シフトで円滑に移行する

クラウドへの移行は多くの組織にとってその成功に欠かせない優先事項ですが、移行に関わるすべてを同時に同じ方法で行う必要はありません。クラウド移行全体は、アーキテクチャの再設計やアプリケーションのリファクタリングをともなう大がかりなものになりがちです。多くの組織では、この工程に数か月から数年の期間を要します。

しかしこのような時期において、CIO は迅速に意思決定を行い現金燃焼率を可能な限り低減する必要があります。リソースが逼迫してスケジュールに余裕がない場合、BCG Platinion は「リフト&シフト」手法によって混乱を最小限に抑えることを推奨しています。たとえば、Google Compute Engine を使用すると、組織は既存のワークロードを変換することなく単純に仮想マシン上に再ホストできます。BCG Platinion のレポートによると、重要性が低いワークロードをリフト&シフト手法によってクラウドに移動すると、たったの 3 か月間で IT 支出を最大 4% も削減できます。また、迅速で効果的な移行はより高度な IT インフラストラクチャ変更を可能とし、将来的な波及効果が期待できます。

5. クラウドでデータを有効活用する

データはあらゆる産業において中心的な役割を果たすもので、それを最大限に有効活用する重要性は今まで以上に高まっています。パンデミックにより通常の業務が影響を受けるなか、組織は需要予測やサプライ チェーンの混乱予測などの緊急課題にデータを活用するようになっています。昨年の McKinsey によるレポートでは、すでに多くの組織で始まっていたアナリティクスや AI 技術活用の取り組みはパンデミックによる切迫感から劇的に加速したと指摘し、「組織が数か月から数年かけて構築していたアナリティクス機能が、今や数週間で実現するようになった。」と言及しています。

企業は、適切な設定でデータを使用することで効率を改善し、顧客への対応を迅速化すると同時に新規市場を開拓できます。ただし、大きな成功には膨大な量の情報と強力なアナリティクスが必要です。つまり、オンプレミス型のアーキテクチャでは、効果的なデータ運用が非常に困難でコストもかかります。

クラウドベースのインフラストラクチャに移行すると、機械学習などの最先端技術を駆使してより詳しい分析情報を得ながらインフラストラクチャのコストを最小限に抑えられます。BCG Platinion のレポートによると、クラウドベースのデータ プラットフォームは、コストを抑えて効率性を向上できるだけでなく、「有効性」を 70% 増加する結果も得られます。この「有効性」は売上の増加、調達品コストの削減、および在庫保有コストの削減として定義されています。「クラウドへ移行すると、イノベーションの規模を拡大し、新サービスの創出を加速して競合企業をリードすることで競争優位性を獲得できます」と Boston Consulting Group(BCG)の Platinion Western Europe マネージング ディレクターの Norbert Faure 氏は説明しています。

すべてのデータ プラットフォームで基本となる使命とは、適切な情報へのアクセスが適切な人員に対して適時に提供されるようにすることです。Google Cloud はビジネス全体でデータを一元化することで敏捷性を向上させ、幅広い製品でイノベーションを加速できるよう支援します。BigQuery を利用する組織は、その他のクラウドベース データ ウェアハウス ソリューションと比較して最大 34% の総所有コストを削減しながら、複雑なアナリティクスを規模の制限なく実行できます。4 Cloud Spanner は、稼働率 99.999% を誇るフルマネージドのリレーショナル データベースを提供します。一方、Vertex AI を利用する企業は、Google が利用しているものと同じ画期的な機械学習ツールにアクセスして、統合 AI プラットフォームで類を見ないほどの分析情報を得られます。「構築から運用開始までのプロセスを一連の Google Cloud プロダクトが加速してくれるので、データ サイエンスの収益につながる基本業務を行えています。」とフィンテック スタートアップ企業 Branch のデータ担当バイス プレジデント兼責任者、David Herberich 氏は述べています。5

今日のコストを最小限に抑え、明日のためにイノベーションを起こす

世界がパンデミックから立ち直っていく過程で、継続的な成功を左右するのは敏捷でありながら順応性を持っているかどうかであると、BCG Platinion のレポートは論じていますBCG Platinion によると、クラウド コンピューティングは、コスト低減を支援して企業の回復力を高め、全体的な IT 支出を最大 10% も削減できます。「CIO にとってクラウドへの移行とは、短期的には重要なコスト削減などのメリットをもたらしつつ、長期的な目標であるデジタル変革に向けた取り組みも再活性化させるものです。」

詳細については、BCG Platinion のレポート全文をご覧ください


1. BeyondCorp Enterprise: より安全なコンピューティング時代の到来

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-Google Cloud コンテンツ チーム

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