Gemini の活用により世界中の従業員を支援し、AI 戦略を迅速に拡大した Docusign の取り組み

Shivi Singh Verma
Senior Manager, Engineering (Cloud Apps), Docusign
※この投稿は米国時間 2026 年 3 月 26 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。
NotebookLM は、他にはない重要な価値を当社に提供します。NotebookLM のナレッジベースは Docusign の独自データに基づいて構築されているため、従業員の誰もが必要な情報を簡単に見つけることができます。
概要: 電子署名のパイオニアである Docusign は、常にテクノロジー ファーストの考え方で事業を展開してきました。イノベーションを追求する同社は、Gemini を早期に導入し、現在はグローバル チームの生産性とコラボレーションの強化に Google Workspace with Gemini を活用しています。
- NotebookLM の利用により、業績評価の準備にかかる時間を 90% 短縮
- 従業員 1 人あたりの 1 週間の作業時間を 1~4 時間削減
- 従業員の 80% が Gemini が日常業務にプラスの影響を与えていると実感
- NotebookLM と Gemini ベースの chatbot を使用して、新しいポリシーに関する自動のサポート チャットを提供
- Office365 から Google Workspace への移行によりモダンで直感的、かつコラボレーションしやすい作業環境を実現
これまでの経緯
Docusign は、創業以来、電子署名の標準化とコンセプトの再定義に向けた取り組みを主導してきました。当社は、新しいテクノロジーの活用によって社内の業務プロセスを整備し、170 万社を超えるお客様に向けてプロダクトを開発することでこの取り組みを進めています。近年では、これは AI の障壁を取り除き、日々のワークフローに組み込むことを意味します。当社は、コラボレーション ソリューションをチームのイノベーションの出発点と捉えています。しかし、以前は必ずしもそうではありませんでした。
以前使用していたコラボレーション ソリューションは相互に分断されており、ソフトウェアの無秩序な増加が共同作業を妨げていました。記録システムと日常業務ツールが連携していなかったため、従業員は行動に移す前に貴重な時間を費やして情報を検索する必要がありました。そこで、相互接続性が高くユーザー フレンドリーなツールを提供することで、グローバル チームの連携と迅速なプロダクトのリリースを効率的に実現できるはずだと考えました。


「ゴールド スタンダード」の Gemini のレスポンスをリスト化することで、Docusign はプロンプトを継続的に改良し、チームの効率化を最大限に引きだそうと努めています。
Google Workspace と NotebookLM への移行
DocuSign は、よりモダンで直感的、かつコラボレーションしやすい作業環境を実現するために、Office 365 から Google Workspace に移行しました。特に重要だったのは、他のアプリとのネイティブなインテグレーションなど、チームの既存の運用方法を反映したクラウド ファーストの環境で作業することでした。今では、Google ドライブをすべてのデータの中央リポジトリとして安心して利用し、Gmail でコミュニケーションを取り、Google ドキュメントと Google スライドでリアルタイムの共同作業を行い、Google フォームで社内データを収集しています。本当の意味で飛躍的な進化が起こったのは Gemini を採用したときです。Gemini により、毎日使用しているアプリから直接生成 AI にアクセスすることが可能になりました。
他の企業ユーザーとの意見交換を通じて、Gemini の機能セットが拡大しており、AI を迅速にスケールする機能をサポートしていることがわかりました。また、他の Google Workspace と同じエンタープライズ セキュリティ基準を満たしているため、ゼロトラスト アーキテクチャとアクセス制御を維持しながら、自信を持って AI を統合できます。社内の実装チームが、当社のワークフローに合わせて AI を組み込む方法を組織全体に展開しました。実装チームは、プロンプトのベスト プラクティスなどの情報を社内に共有してくれました。
トレーニングに早期に投資することで、組織全体で責任ある AI の導入を加速できました。Google フォームを使ってチームからフィードバックを収集したところ、参加者の 80% が仕事に良い影響があったと回答したほか、67% が Gemini により生産性が向上し、1 週間あたり 1~4 時間の工数削減効果があったと回答しました。この時間の削減により、DocuSign の全員が、会社の成長につながる、より影響力の大きい戦略的な仕事に集中できるようになりました。その結果、Gemini は新しいプロジェクト、データ分析、従業員の学習において不可欠なツールとなっています。
NotebookLM は、チームにとって強力な知識の源であり、リサーチ アシスタントとしての役割を担っています。NotebookLM のナレッジベースは当社の独自データに基づいて構築されているため、従業員の誰もが必要な情報を簡単に見つけて、好みの形式にカスタマイズすることができます。経営陣への報告用のインフォグラフィックを生成するのも、チーム向けのよりカスタマイズされた包括的な業績評価を作成するのも、NotebookLM を利用すれば簡単に行えます。これまで、四半期ごとの業績評価には 1 人あたり 4~5 時間の時間が必要でした。独自のノートブックを使用すると、既存のメモをクエリしてレポートを作成し、30 分以内に会議の準備を整えることができます。Docusign の数千人の従業員がこのパラダイム シフトを受け入れることで、イノベーションを継続し、分析情報をより迅速に活用できるようになります。


Gemini と NotebookLM が Docusign の日常業務に組み込まれたことで、今ではすべてのチームメンバーが AI ファーストの文化の構築に貢献しています。
今後の対応
NotebookLM は、自動化を促進し、組織の知識へのアクセスを拡大することで、これまで述べてきたような大きな影響を個人と組織の両方に与えています。各リクエストを最大限に活用できるよう、プロンプトの精度を「ゴールド スタンダード」の参照回答と比較して評価することで、これらのプロセスを継続的に改良しています。
Gemini Enterprise のようなソリューションを通じて、チームをサポートし続けたいと考えています。私たちの目標は、Docusign の従業員グループの単一のエントリ ポイントとして機能するエージェントをデプロイすることです。たとえば、新入社員のオンボーディングに関する質問に対応する人事エージェントや、プロダクト ドキュメントを提示してプロダクト エンジニアをサポートするエージェントなどが考えられます。アクセスの改善に向けた継続的な取り組みにより、世界中のチームがイノベーション、コラボレーション、生産性を向上させることに貢献していきます。
- DocuSign、エンジニアリング(クラウドアプリ)担当シニア マネージャー、Shivi Singh Verma 氏



