Vimeo の事例: Gemini と Google Workspace を使用して、変化をもたらす動画を顧客が作成できるようサポート

※この投稿は米国時間 2024 年 11 月 27 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。

「Google Workspace と Gemini は、Vimeo のスタッフ全員がつながり、より意欲的にオンライン会議に参加し、大きなワークグループで生じることのある情報のサイロ化を克服できるようサポートしてくれます。」- Vimeo、プリンシパル プロダクト マーケター Yael Burla 氏

スナップショット: オンライン動画プラットフォームの Vimeo は、Gemini と Google Workspace を使用して従業員の働き方を改革しています。このブログでは、Vimeo が以下を実現した方法をご紹介します。

• 生産性を向上させ、グローバル チームが Google Meet で簡単に共同作業を行えるようにする

• Gemini for Google Workspace を使用して、オンライン会議中のエンゲージメントを促進する

• Workspace ネイティブのセキュリティ機能を利用して、コンテンツの安全性を確保する

ことの始まり

Vimeo はストーリーテリングの重要性を認識しています。

そうであるからこそ、Vimeo は同社のプラットフォームを利用している 2 億 8,700 万ものクリエイター、起業家、ビジネスが、高品質の動画コンテンツの編集、管理、共有、収益化を効率的に行えるようにすることを使命としています。
「動画は個人にとっても、企業にとっても、ストーリーを語るうえで最善の方法です」と、Vimeo で AI プロダクトの市場開拓戦略を指揮する Yael Burla 氏は語ります。「動画が人々の生活、働き方、学び方、買い物方法や、自己と他者の見方を大きく変えています。」

実に、毎日 35 万本以上の動画が Vimeo にアップロードされており、それらの動画は合計で1,000 億回以上視聴され、190 を超える国でライブとオンデマンドで配信されています。そして、あらゆるタイプのマーケティング担当者が、動画はブランド エンゲージメントにおける強力なチャネルであることを長年理解しています。

ただし、動画制作を簡素化し、動画制作が持つ力を最も幅広い顧客の手に委ねるには、Vimeo チームメンバー間で舞台裏での緊密な連携が必要です。Burla 氏は、Vimeo の検索機能、分析機能、コラボレーション機能の共同マーケティングにも携わっており、Vimeo チームはコラボレーション ツールとして独自のプラットフォームを使用していると語っています。しかし、独自のプラットフォームだけで共同作業の文化をサポートすることはできません。Vimeo 社内でも、すべての作業プロジェクトを動画ベースで行うわけにはいかず、また、Vimeo が日々使用するツールはすべてチームの共同作業を簡単にするものでなければなりません。Google Workspace は、そのニーズを満たすものでした。

Google Meet と Gemini for Workspace への移行

Vimeo は、Gmail の導入後、言葉、数値、プレゼンテーションを使用した共同作業を行うために、Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドで技術スタックを補強しました。これによりチームは、ダウンロードしたソフトウェアを使用するのではなく、ブラウザで同時に同じドキュメントで共同作業できるようになっています。

Vimeo の他のさまざまなチームと共同作業を行っているプロダクト マーケターの Burla 氏は次のように語ります。「Google Workspace によって、Vimeo のスタッフ全員がつながり、大きなワークグループ、しかもリモート ワークの環境では自然と生じがちな情報のサイロ化を克服できています。また、共有ワークスペースであらゆる情報を共有し、リアルタイムで連携できることにより、チームの英気と生産性が高まっています。」

また、Vimeo は、安全なシングル サインオン、包括的な監査ログ、きめ細かいファイル アクセス管理といった Workspace ネイティブのセキュリティ機能を利用することで、コンテンツの安全性を確保し、コンテンツへのアクセスを適切に制御しています。

「当社には、お客様がお客様のデータを当社に任せてくださるのと同じように、当社のデータを任せることのできるベンダーが必要でした」と、Burla 氏は言います。「Google Workspace によって当社のデータの安全性が確保され、本来の業務に集中できていると確信しています。」

Vimeo のプロダクト、マーケティング、セールス、経営幹部の各チームも、ビデオ会議に Google Meet とともに Gemini for Google Workspace を使用しており、特にアンケートと Q＆A の機能が有用であると感じています。 社内のその他の部門への導入もすでに計画されています。Gemini は Vimeo にとって自然な選択でした。マルチモーダル AI が働き方を改革するという Google の理念と Vimeo の文化が一致するからです。

「Google Meet への移行によって、Gemini を使用して会議のメモ取りとその要約、インサイトの抽出、アクション アイテムの生成と配布を行えるようになりました」と、Burla 氏は語ります。全員にとって時間の節約となり、メモ取りの煩わしさもなくなって、会議中の Burla 氏とチームのエンゲージメントが向上しています。「同僚とさらに効果的につながれるようになりました」と、Burla 氏は述べています。

会議中と会議後以外にも Vimeo は Gemini を次のような作業に利用しています。

• ドキュメントの最初の下書きを生成することで、ストーリー書き出しのアイデアを得る

• 会議メモからプレゼンテーション資料の概要を作成する

• 意見を表明しながら簡潔な内容のメールの下書きを作成する

• 社内ドキュメントや見込み顧客といった既存のコンテンツやクライアント向け資料をもっと簡単に見つける

最近のアンケートで、Gemini へのアクセス権を持つ Vimeo の従業員は高い割合で Gemini を毎日利用していることがわかっており、Burla 氏は、「Gemini の利用により、すでに生産性と時間節約に大きく向上しています」と述べています。Vimeo チームが Gemini の機能を最大限に活用できるようになるにつれ、利用率はさらに増えていくことが期待されています。

今後の展望

Gemini が生成した文字起こしと概要により、Vimeo の内部コンテンツがさらに見つけやすくなり、会議の生産性が高まっています。また、Burla 氏は、生成 AI が Vimeo の従業員だけでなく顧客にも多大な影響を与えていることを指摘しています。Vimeo プラットフォームにより、非技術系のユーザーも、ハイライト映像やソーシャル向けスニペットを数時間の動画から生成できるようになりました。これは、以前は相当の技術的スキルが必要な作業でした。

今後も人とコンピュータとのやり取りがさらに身近なものになり、マルチモーダル AI によって Vimeo ユーザーは世界と共有したいと思うストーリーをさらに簡単に語ることができるようになると Burla 氏は考えています。