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顧客事例

Peach Aviation株式会社も Google へ - 容量無制限、強力な検索機能、便利な各種ツール群など G Suite への完全移行でスタッフの “働き方” が変わった

2018年1月10日
Google Cloud Japan Team

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創業以来、約 5 年間運用してきたオンプレミスのプライベートクラウドを、2016 年春から G Suite に切り替えた Peach Aviation株式会社。問題続きだったという従来システムから、いかにして G Suite への移行を果たし、そしてそれが今、どのような “働き方” 改革を起こしているのか、同社「イノベーション統括部」に訊ねた。

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■ 写真左から

人事・イノベーション統括本部 イノベーション統括部 
サイバーセキュリティタスクフォースマネージャー 辻井 良彦 氏
人事・イノベーション統括本部 イノベーション統括部
システムストラテジスト 坂本 崇 氏
人事・イノベーション統括本部 イノベーション統括部 部長 前野 純 氏
■ Peach Aviation株式会社
「365 日、いつでも低価格な旅を提供すること」を目標に掲げる国内発 LCC。ブランド名は「Peach」。従業員数は 1001 名(派遣社員・出向者を除く、2017 年 12 月時点)

G Suite の導入でイノベーションを推進する

2011 年 2 月に創業し、関西国際空港を拠点に、国内・アジア地域に幅広く就航する Peach。「イノベーション統括部」と名付けられた同社 IT 部門は、その名称に象徴されるよう、テクノロジーの活用によって、業務にアクティブな刺激を与えることも大きな目的の 1 つとしている。しかし、創業当初の同社業務システムには大きな問題があったと、イノベーション統括部 システムストラテジスト 坂本 崇氏は当時をふり返る。

「プライベートクラウドを使った業務システムを立ち上げたのですが、事業規模の急拡大や人員増に対して仕様が全く追いつかず……全社員に向けて、容量の大きなメールの削除を依頼したり、サイズの大きなデータについてローカルで保存してもらうなどといった通達をせねばならなくなっていました。せっかくクラウドを導入したのに、その美点を全く推進できていなかったのです。また、毎月アップデートされるシステムのメンテナンスのために、この 5 年間、定期的に生産性のあまりない残業をせねばならなかったのが辛かったですね(笑)」

そこで、2015 年末、いよいよ同社はパブリッククラウドサービスへの移行を決意し、さまざまな選択肢の中から G Suite を選択する。

「決め手はやはり容量が無制限であること。今度こそ、全てのデータをクラウド上に置くようにしたかったので、何よりこの点を重視しました。また、機能ごとにサーバーを立て、用途に合わせてモジュールを導入していかねばならない他社サービスと比べ、その名の通り全部入りな、G Suite のコンセプトにも惹かれました。」(坂本氏)

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セキュリティ改善も G Suite に求めていたことの一つ

さらにもう 1 つ、Peach が G Suite に期待していたのが強力なセキュリティ。これまでのプライベートクラウド環境では、年々、悪質化・高度化していくサイバー攻撃への完全な対策が難しくなっていくことは自明の理だった。

「G Suite では、600 人ものセキュリティ専門家が、24 時間 365 日、目を光らせてくれているのが実に心強い。各ユーザーの利用状況を監視・記録してくれる Google Vault を導入したことで、何かあった際の対応も迅速に行えるようになりました。」(坂本氏)

なお、その運用に際しては、100 近く存在するチームドライブの権限管理を部門ごとに徹底。アクセス可能なドメインを限定することなど、2 重、3 重の工夫で情報漏洩を防いでいる。


AppBridge を駆使して既存システムからデータをそのまま移植

そして 2016 年春、いよいよ既存システムから G Suite への移行作業がスタートする。この際、高いハードルとなっていたのが、既存データをどのように移行するか。当時、国内には既存システムから G Suite への移行ソリューションが存在しなかったため、相談した全てのベンダーから移行の断念を勧められてしまったのだとか。しかし、同社には大量のマニュアルや契約書などが存在するため、それはできない相談だったと、今回のプロジェクトを統括する立場だった同社イノベーション統括部 部長 前野 純氏は言う。

「どうしても諦めきれず、解決方法を模索した結果、AppBridge(Google が買収)というツールを使えば、それが可能であることが分かりました。当時はまだ日本語環境での実績がないということだったのですが、今回、あえてこれを導入。約 100 人の先行導入チームから段階的に導入を開始し、メール移行に約半年、ファイル移行に約 1 年かけて、800 アカウント、165 万オブジェクト、総計約 3.4 TB ものデータ移植を完了することができました。なお、作業が終わるタイミングでチームドライブが発表されたことから、適切な権限設定を行うために、チームドライブ用に移行をしなおしています。そこで時間をロスしてしまいましたが、それがなければ、約半年で作業が完了していたはずです。」

完全移行完了から約半年が経過した現在、同社スタッフからの G Suite への評判は上々とのこと。

「移行が完了してすぐ、何人もの社員が私のところに G Suite を絶賛しにやってきました。特に検索機能が強力かつ、高速だったことが好評でしたね。容量無制限であることについては、皆、にわかには信じられなかったようで、『本当に全部上げちゃって大丈夫なの?』なんて問い合わせが何度もあったくらいです(笑)。」(坂本氏)

結果、同社スタッフの “働き方” は革命的に変化。部内でのファイル共有に関しても、強力な検索機能や、「クイック アクセス」機能などによって、まずファイルを探すのに苦労するという手間から解放された。複数名で同時にファイルを編集できる共同編集機能では、これまで行なっていた一人での編集作業と比べて、速度はもちろん品質も大幅に向上、ハングアウトのようなコミュニケーションツールも、世界中にスタッフが点在する同社の業務では重宝されていると言う。

「また、IT 部門サイドからしてみても、運用費が約 40% 削減できたことや、フルマネージドサービスならではの管理効率向上が大きなメリットとして挙げられます。サーバーのメンテナンスに時間を取られることが無くなったのは本当にうれしいこと。結果として残業時間が以前の 3 分の 1 程度になりました。」(前野氏)

移行が完了した現在の目標は、先日リリースされた新機能「ドライブ ファイル ストリーム」を導入し、100% 完全に、PC からローカルファイルを排除することだそうだ。

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Google Cloud Platform を駆使した業務効率改善にも着手

ここまでで紹介した G Suite の事例に加え、Peach では、Google Cloud Platform も 2015 年末より活用中。BigQuery を利用することで、それまで散在していた、運航状況や予約状況、機内販売実績などといったデータを集約し、掛け合わせて分析できるようになったと言う。

「安い、速い、簡単なのが、BigQuery の良いところ。特に “簡単” というのがポイントで、Google Data Studio などの BI ツールを経由して、エンジニアではない営業担当でも簡単に欲しいデータを引っ張ってこられるというのが素晴らしいですね。」( 辻井氏)

現在は、そのほか、機械学習を使った自動音声対応システムを実証実験中。社外からかかってきた外線電話を、音声認識で当該スタッフの携帯電話に接続するといった取り組みも行っている。


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