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顧客事例

Uber が Google AppSheet と Google Apps Script を利用して問題をより迅速に解決している方法

2025年2月20日
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The Google Workspace Team

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※この投稿は米国時間 2025 年 1 月 29 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。

「すぐに何かを AppSheet に置き換えて、自分のものにすることができます。ずっと手作業だったプロセスを自動化できます。このような機会は会社のいたるところに何百、いや何千とあります。」- Uber、シニア アプリケーション開発者、Sean Patterson 氏

スナップショット: Uber は、その革新的なアプリ主導のサービスにより、世界のライドシェア業界を再定義し続けています。Uber が Google Workspace を採用した理由と、Google AppSheet および Google Apps Script を使用して以前のサードパーティ ユーザー インターフェース(UI)レイヤを Google 管理コンソールに置き換えるアプリを構築した方法をご紹介します。Uber が独自のアプリを開発して管理機能を強化することで実現したことは次のとおりです。

  • Uber の以前のサードパーティ UI レイヤから Google 管理コンソールに移行することで、約 98% の費用削減を達成。

  • 自動化を実装して解決までの時間を 95% 以上短縮。

  • サードパーティ コンソール ツールを AppSheet アプリに置き換えたことで、ビジネス テクノロジー エンジニアリング チームはユーザー アクセスのプロビジョニングを効率化し、ユーザー 1 人あたり 2~24 時間を節約。

ミッションと課題

70 か国の 10,000 都市にわたり何百万人もの人々が、ライドシェアと食品や商品の配達のために Uber を利用しています。その勢いを維持するために、Uber の技術チームは、顧客とドライバー、そして世界中の従業員をつなぐデジタル サービスを継続的に改善しています。  

Uber のビジネス テクノロジー エンジニアリング チームは、特に Uber の従業員や業務委託先が効率的かつ安全に共同作業できることを保証するにあたって、こうした Uber 社内の多数のプロセスを問題なく進められるようにする責任を負っています。同チームはこの目的を果たすために、社内関係者の目標達成に役立つ効果的なツールを提供し、システム構成を設計し、サードパーティ アプリと既存ツールの統合を支援し、社内の自動化を進めています。

ビジネス テクノロジー エンジニアリング チームは、社内の他のチームの支援を求められることもよくあります。Uber のサービスデスク チーム(ひいてはこのチームがサポートする Uber の従業員)は長年、サードパーティ ツールが提供する追加の Google 管理者ユーザー インターフェース(UI)レイヤに依存していました。管理者向けのサードパーティ コンソール ツールは、確かにユーザーの時間節約を実現しましたが、高価なうえに、一括操作の実行などの重要な機能が不足していました。従業員の Gmail アカウントや 100,000 を超える Google グループの変更は、面倒な手作業が伴いました。さらに、コンソール ツールに新規ユーザーをオンボーディングする場合、Google Apps Manager(GAM)へのアクセスなどの複雑なプロセスに従う必要があるうえに、管理コマンドの習得にも時間がかかっていました。

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Uber の従業員は Google Workspace を使用してグローバルな業務の実行を促進しています。

より良い方法で目標を達成

サードパーティ コンソール ツールで抱えていた課題を解決するため、Uber は Google ハッカソンに参加し、ノーコード アプリ開発ツールである Google AppSheet を使用して独自のソリューションを作成できるか検討しました。当時、AppSheet は比較的新しいプロダクトとみなされていましたが、ビジネス テクノロジー エンジニアリング チームは、サードパーティ ソリューションに代わるカスタムアプリを作成するにはこれが最善の選択だと判断しました。AppSheet は費用対効果に優れているだけでなく、Google Workspace や Google Apps Script と連携できます。Google Apps Script は強力なクラウドベースのスクリプト作成プラットフォームであり、アプリのバックエンド サービスの開発に使用できます。「Apps Script との連携が鍵となりました。これができなければ、プロジェクトに設定した目標を達成できなかったでしょう」と、Uber のシニア アプリケーション開発者である、Oscar Gonzalez 氏は述べています。

Uber のビジネス テクノロジー エンジニアリング チームは、Uber が必要とする強化された Google 管理コンソール機能を提供するアプリをわずか 6 か月で開発しました。AppSheet を使用することで、チームはアプリのフロントエンドを簡単に作成して、導入を容易にし、使い勝手を向上させ、利用開始手続きなどのタスクを簡素化することができました。また、チームは AppSheet 用の Apps Script コネクタを使用して、イベントによってリアルタイムのデータ同期プロセスがトリガーされる強力なサービスをバックエンドとして開発しました。データソースには、AppSheet の組み込みデータベースと、Gmail からドライブまでの Workspace アプリが含まれます。

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Google AppSheet と Google Apps Script で構築された管理アプリの例。

Google Workspace プラットフォームで開発するメリット

Uber は、AppSheet と Apps Script を活用して、同社のサードパーティ コンソール ツールに代わる、より便利で費用対効果に優れたツールを作成したことで、次のような大きなメリットが得られました。

  • 98% の費用削減
    Uber は、Google 管理コンソール用として以前に使用していたサードパーティ UI レイヤを、AppSheet と Apps Script によって開発した独自のカスタムアプリに置き換えたことで、約 98% の費用削減を達成しました。現在、289 人のエンジニアとサービスデスク チームのメンバーがアプリにアクセスでき、そのうち 65 人が毎月アプリを積極的に活用しています。

  • 解決までの時間を 95% 短縮
    サービスデスク チームのメンバーは、手作業のプロセスに費やす時間が減ったために、毎月数千件のジョブチケットの解決にかかっていた時間を 95% 短縮できるようになりました。サービスデスク チームは、Uber のカスタムアプリから、世界中の Gmail アカウント、Google グループ、そして数千もの会議室の設定をすばやく簡単に作成、編集、モニタリングできます。また、自動化されたプロセスを使用して、世界中の Workspace アカウントや Google グループに対して 1 つ以上の変更を一括して実装することもできます。

  • 新規ユーザーのオンボーディングを 2~24 時間短縮
    GAM にアクセスするために必要だった以前の複雑なオンボーディングと承認のプロセスのほか、管理コマンドの習得に費やす時間がなくなり、ビジネス テクノロジー エンジニアリング チームはユーザー 1 人あたりのオンボーディング期間を、ユーザーの経験レベルに応じて 2~24 時間程度、短縮できるようになりました。

改善の機会をさらに増やす

Uber は AppSheet を採用したことで、より迅速に、Google Workspace の新しい機能を開発したり、自動化を促進したりすることが可能になり、従業員の業務遂行を改善させています。「以前は 1 か月ほどかかっていた作業が、今では 1 日で完了できるようになりました」と、Uber のシニア アプリケーション開発者である Sean Patterson 氏は述べています。

Gemini in AppSheet が進化するにつれて、社内と社外のどちらのユーザーにも大きな影響を与える追加のアプリの作成がより簡単になるであろうと、ビジネス テクノロジー エンジニアリング チームは期待を寄せています。「特に技術以外のチームにとって、大きな可能性を秘めていると感じています」と、Patterson 氏は語ります。「すぐに何かを AppSheet に置き換えて、自分のものにすることができます。ずっと手作業だったプロセスを自動化できます。会社のいたるところに、このような小さな機会が何百、いや何千と存在します。そのため、Uber では、プロダクトとしてもプラットフォームとしても、AppSheet の利用がますます増えていくでしょう。」

-Google Workspace チーム
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