Google Workspace により、デベロッパーのアジリティと効率性が向上

※この投稿は米国時間 2022 年 6 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

ソフトウェア開発プロセスでは、プロダクトやサービスを継続的に改善しながら、複雑で機能横断的なコラボレーションを行う必要があります。ソフトウェアを開発しているお客様は、ソフトウェア開発のライフサイクル全体を通じてイノベーションとコラボレーションを促進する Google Workspace を高く評価しています。開発者は日々、Google Chat、Meet、スペースでのスタンドアップやスクラム、Google ドキュメントやスプレッドシートで要件定義書を作成したうえでのコラボレーション、Google スライドでのチーム プレゼンテーション作成、Google カレンダーのサイレント モードと空き情報を使ったタイム マネジメントを活用しています。

一方、開発チームでは、Atlassian の Jira で課題やタスクをトラッキングして Asana でワークロードを管理し、PagerDuty でインシデント管理を行うなど、他にも多くのツールを使って仕事をこなしています。Google Workspace の利点の一つは、ツールをシームレスに統合してパフォーマンスを向上させるために調整されたオープン プラットフォームであることです。Google は常にエコシステムを拡張し、Google Workspace を改善することで、ソフトウェア開発をさらに推し進めています。

ソフトウェア開発をよりアジャイルにする

Google Workspace では、プロジェクトの進捗状況や意思決定をリアルタイムで確認できるため、ツールやタブを切り替えることなく、高品質のコードを迅速にリリースし、関係者とのつながりを保つことができます。パートナー企業のアプリケーションを活用することで、サイロから貴重な情報を引き出すことができ、要件、コードレビュー、バグのトリアージ、デプロイの更新、運用のモニタリングに関するコラボレーションをチーム全体で容易に行えます。これにより、チームは優先事項に集中しながら、全員の足並みをそろえることができ、共同作業に携わるメンバーが常にコミュニケーションの輪の中にいるようにすることができます。

共に計画し、共に実行する

Google Workspace とインテグレーションを組み合わせることで、ソフトウェア開発計画プロセスをよりコラボレーティブかつ効率的にできます。たとえば、多くの企業では、作業管理プラットフォームの代表格である Asana を使用して、日々のタスクから部門を超えた戦略的イニシアティブまで、あらゆるものを調整し管理しています。Asana は、よりシームレスな体験を実現するために、Google ドライブ、Gmail、Chat でタスクやプロジェクトにいつでもアクセスできるようにインテグレーションを構築しています。これら Google Workspace 向けのインテグレーションを使用すると、会話をアクションに変換し、Google Workspace を離れることなく、Asana で新しいタスクを作成できます。

「Gmail からのアドオンによるタスク作成は、たいへん多くのお客様に採用されています。また、お客様やコミュニティは、今後の開発作業に非常に強い関心を示しており、今後も優先的に取り組んでまいります。」Asana、プロダクト マネージャー Strand Sylvester 氏

現在までに、Asana for Gmail アドオン は 250 万回以上、Google ドライブ用 Asana for Google Workspace アドオンは 380 万回以上、インストールされています。

すばやくコーディングを開始する

Google Workspace は、プロダクト マネージャー、UX デザイナー、エンジニアが、何をなぜ作るのかについて簡単に合意できるようにします。Gmail や Google Chat での会話、Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドなど、すべての関係者、意思決定、要件を一つの場所に集めることで、Google Workspace は摩擦を減らし、チームがプロダクトの仕様を確定してすぐに開始できるよう支援します。

GitHub for Google Chat のようなインテグレーションにより、開発プロセス全体と開発者のワークフローがスムーズにつながります。チームでこのインテグレーションを使用することで、新しい commit の push、pull のリクエスト、コードレビュー、コードの品質を向上させるリアルタイムのフィードバックを、すべて Google Chat から迅速に行うことができます。

テストを高速化する

Jira for Google Chat のような統合は、開発ワークフローにおける QA プロセス全体を加速させます。このアプリは、仮想的なチームメンバーとして会話に参加し、新しいイシューやコンテキストの変更が報告されるとメッセージを送信します。これによりコードの品質を向上させ、Jira プロジェクトに関する情報を全員に提供します。

コードリリースの迅速化

デベロッパーは、オープンソースの継続的インテグレーション / 継続的デリバリー ツールである Jenkins を使用して、継続的にプロダクトをビルドし、テストしています。他のクラウドネイティブ ツールとともに、Jenkins は、ソフトウェアのビルドに継続的に変更を統合することで、強力な DevOps のプラクティスをサポートします。

Jenkins for Google Chat を使用すると、開発チームと運用チームは Jenkins パイプラインに接続し、Google Chat で直接ソフトウェアのビルド通知を受信して最新の状態に追随できます。

サービスの積極的なモニタリング

カスタマー エクスペリエンスを向上させるには、データソースを取得して、モニタリングし、アプリケーションとインフラストラクチャのオブザーバビリティを向上させる必要があります。Google Workspace は、関係者がコラボレーションとトラブルシューティングをより効率的に行えるようにすることで、DevOps チームと組織をサポートします。Datadog と Google Chat を統合すると、モニタリング データがチームのディスカッションに取り入れられ、コラボレーションをより効率的なものとして問題を早期に解決できます。

このインテグレーションにより、グラフのスナップショットをいずれかの Chat スペースで共有することで、関連するすべてのチームとの議論を簡単に開始できます。アラート通知が発生した場合、各 Chat スペースに独立して通知でき、メッセージを適切なチームへ正確にターゲティングできます。

サービスの信頼性向上

サービス中断に対するビジネス全体の対応をとりまとめることは、部門横断的な取り組みです。顧客満足度によって収益やブランドの評判が左右される場合、サービスに影響を与える事象を積極的に管理することが重要です。Google Workspace は、インシデントを発見し、根本原因を突き止め、迅速に解決するための中心的なスペースをチームに提供し、緊急のアラートが適切な担当者に届くようにすることで、対応チームをサポートします。  

PagerDuty for Google Chat は、開発者、DevOps、IT オペレーション、ビジネス リーダーが、ビジネスに影響を与えるインシデントを防止あるいは解決し、優れた顧客体験を実現するため作業を、Google Chat から行えるようにします。リンクのプレビューで詳細を確認して、共有することができ、インシデントを作成して、更新することでアクションを実行します。すべての会話を一元管理することで、新しい回答者は他の人の邪魔をすることなく、迅速に問題を解決できます。

デベロッパーの生産性の向上

お使いの DevOps ツールと Google Workspace を統合することで、開発チームは作業を一元化し、作業管理などの重要な作業に集中して、迅速にコードをビルドできます。また。高品質のプロダクトを出荷し、サービスに影響を与えるインシデント発生時に優れたコミュニケーションを取ることができます。仕事を一元化して、お客様とお客様のチームがつながり、作成し、物事を成し遂げるのに役立つアプリやソリューションについては、Google Workspace Marketplace をご覧ください。Google Workspace Marketplace には、Google Workspace に直接統合できる 5,300 以上の一般的なアプリケーションが掲載されています。