経営幹部に最初に構築することをおすすめする 5 つの AI エージェント

Laura Mae Martin
Executive Productivity Advisor, Google
※この投稿は米国時間 2026 年 9 月 25 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。
AI が私たちの働き方を変革し続けるなか、AI がどのようにして仕事の生産性を高めてくれるのかと問いたくなるのは当然のことです。さらに、AI がどのようにして時間を節約してくれるのか、あるいは、仕事の中で最も重要であり、かつ人間が担う部分により集中できるようになるのか、という点を問うこともまた意義深いでしょう。
エージェント型 AI は、特に会議や出張に多くの時間を費やす多忙な経営幹部に新たな可能性をもたらしています。生成 AI の次の進化形である AI エージェントは、プロンプトに応答するだけではありません。それよりも、特定の目標を追求し、バックグラウンドでタスクを完了できます。そのため、繰り返しのタスクやワークフローをオフロードし、人間にしかできない仕事に集中したいと考えている経営幹部にとって、AI エージェントは理想的な選択肢となります。
Google のリーダーたちと仕事をする際、私はこのアプローチを具体化するために、まず次の 5 つの AI エージェントから始めることをよくすすめています。さらに、これらのエージェントはすべて、Gemini Enterprise の Agent Designer で自然言語を使用して構築できます。コーディングは不要です。
1. Sentiment Analyst の鋭い分析情報でフォローアップを強化
会議を主導するということは、自らの発言と周囲の観察のバランスを取るということです。これは必ずしも容易ではありません。
Sentiment Analyst(感情アナリスト)は、自然言語処理を使用して会議の文字起こしをレビューし、参加者のトーンや反応を評価します。参加者が関心を示した瞬間と疑問を感じた瞬間が可視化されるため、何が共感を呼び、何が共感を呼ばなかったのかを明確に把握できます。
これにより、フォローアップの対象を絞り込むことができます。コミュニケーションは、より明確な目的意識を持ったものになります。また、会議に集中して、参加者全員としっかり関わることができます。
2. Schedule Auditor で経営幹部のカレンダーの真の優先事項を可視化
業務時間の使い方に理想があっても、必ずしも実際にそうなるとは限りません。Schedule Auditor(スケジュール監査ツール)は、ユーザーが掲げている優先事項と、実際の時間の使い方を比較します。
このエージェントは、四半期の初めに状況を確認したうえで、過去 3 か月間のカレンダー データを抽出して 1 つのレポートにまとめます。この可視性により、コミットメントを調整し、優先順位を再調整できます。日々のワークフローをリーダーシップの目標に沿ったものに戻すことができます。
3. Daily Briefing Agent がリーダーの 1 日の始まりをサポート
ほとんどの朝は、受信トレイの確認、カレンダーのチェック、ニュースの確認といった、時間のかかる作業から始まります。しかし、Daily Briefing Agent(今日のまとめエージェント)があれば、自分専用にカスタマイズされたニュースレターを受け取るようなものです。毎朝、以下の簡潔な要約が届きます。
- ToDo リスト
- 主要な会議
- 外部の関連ニュース
- 今後の期限
一日の始まりに、その日の予定を明確に把握して備えることができます。この明確さが自信を築き、意思決定疲労を軽減します。


Gemini Enterprise で自然言語プロンプトを使用して Daily Briefing Agent を作成してプレビュー。
4. Investor Relations Coach で重要な会議に向けた経営幹部の準備を改善
投資家との会議のような重要な話し合いでは、事前の準備が成果につながります。
Investor Relations Coach Agent(投資家向け情報コーチ エージェント)は、カレンダーで今後の投資家との会議を確認します。1 週間前にドライブとメールを確認して、予想される質問を特定します。その後、話のポイントと受け答えの例を共有します。過去の会議に基づいてペルソナを作成し(「厳しい質問者」、「楽観主義者」など)、それぞれの性格に対応できるように、話のポイントを確認することもできます。
重要な会議に、より万全の態勢で、自信を持って臨むことができます。どのようなことが話題になりそうか、何を強調すべきかを、事前に把握しておくことができます。
5. Gratitude Reminder Agent で成果を称え、文化を強化
忙しくなると、経営幹部が立ち止まって、素晴らしい成果を上げているメンバーを称えることが難しくなることがあります。Gratitude Reminder Agent(感謝リマインダー エージェント)は、メールを監視し、同僚が率先して行動したり、期待以上の成果を上げたりしたときに通知します。貢献してくれたメンバーを個人的に称えることもできます。
こうした小さな評価の積み重ねが、長期的な効果を生み出します。そうすることで、信頼が築かれ、目指している文化が強固なものになります。
どこから始めるべきか
エージェント型 AI を初めて使用する場合は、小規模なものから始めましょう。時間がかかるものの、戦略的な価値がほとんどない繰り返しのタスクを 1 つ選びます。まず、それを自動化します。そこからステップアップしていきましょう。数分の節約の積み重ねが 1 時間になり、1 時間が考える余裕を生みます。考える余裕があれば、より良い判断ができます。エージェント型 AI を活用して、重要な業務に時間を取り戻しましょう。
実際にお試しになる場合は、Gemini Enterprise をご確認ください。これは、Google Workspace や Microsoft 365 などのアプリをシームレスに接続し、AI エージェントの構築やワークフローの自動化を支援する Google の Agent Platform です。まずは、最初のエージェントを構築するためのデモとチュートリアルをご覧ください。
- Google、エグゼクティブ プロダクティビティ アドバイザー、Laura Mae Martin


