Google Workspace の活用でコラボレーションを変革
Google Cloud Japan Team
Google Workspace の新しいスマート キャンバスのプロダクト エクスペリエンスで、場所や時間を問わずコラボレーションを促進する方法をご覧ください。
※この投稿は米国時間 2021 年 5 月 19 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
リモートでのコラボレーションが 1 年以上も続き、多くの人にデジタル疲れの兆候が見られるようになってきました。パンデミックが続く中、何百万人もの社員が時間を調整しながら、多くの仮想会議に参加し、気が遠くなるような数のツールやアプリケーションを積極的に受け入れて、同僚との物理的な距離を埋めようと努力しています。Google では、ミッションである未来の働き方の構築の一環として、Google Workspace の活用によりこれらの問題を解決していきます。
本日、Google は I/O で、新しいサービス エクスペリエンスであるスマート キャンバスを発表しました。これにより、Google Workspace の進化したコラボレーション機能を実現します。 Google はこれから年末にかけて、人々がもっと簡単につながりあい、仕事の効率と集中力を高めて、アイデアを活用できるようにするための技術革新を展開していきます。
特に、何億人ものユーザーが日常的に使用している、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのアプリの機能を拡張して、より柔軟かつインタラクティブでインテリジェントなエクスペリエンスの実現を目指します。スマート キャンバスは、今まで以上に充実した働きやすいコラボレーション環境を Google Workspace にもたらします。
Google は 15 年前に Google ドキュメントと Google スプレッドシートをリリースし、新しい働き方を世界に広めました。オフィスのデスクトップで個人が仕事をする時代に設計された従来のツールとは対照的に、時間や場所にとらわれないチームワークを可能にしました。それから 10 年以上にわたり、Google はドキュメントを単なるデジタルの紙切れではなく、ウェブからリンクして共同で作業できるコンテンツへと変革を進めてきました。Google にとってスマート キャンバスは、これに続く次の大きな一歩です。
より柔軟で便利なコラボレーションの実現
ハイブリッドなワークモデルの進化により、既存のコラボレーションの問題に早急に対応する必要性が生じています。チームメンバーが、それぞれの場所に関係なく、連携して仕事に集中するにはどうすればよいでしょうか。Google はスマート キャンバスを活用して、Google Workspace 全体でのつながりを深め、どこでも実現可能な新しいコラボレーションを構築しています。
たとえば、すでに日常的に使用されている @ 名前リンクから新しい強力なコラボレーションを展開できます。新しいインタラクティブな構築要素(スマートチップ、テンプレート、チェックリスト)は、ユーザー、コンテンツ、イベントをつないで 1 つのシームレスなエクスペリエンスを実現します。
既存の機能である @ 名前リンクをドキュメント内で使うと、該当するユーザーのロケーション、肩書、連絡先情報などの詳細情報がスマートチップに表示されます。本日より、おすすめのファイルや会議に関する、新しいスマートチップを Google ドキュメントに導入します。「@」を入力するだけでスマートチップをドキュメント内に挿入でき、おすすめのユーザー、ファイル、会議のリストを表示できます。共同作業者は、ウェブやモバイルから、関連付けられている会議やユーザーをすばやく確認したり、リンク先のドキュメントをプレビューしたりすることが可能になります。その際、タブやコンテキストを変更する必要はありません。スマートチップは、今後数か月以内に Google スプレッドシートでもご利用いただけるようになる予定です。
さらに、Google Cloud はより簡単にプロジェクトを推進できるよう、一般的なチーム ワークフローを合理化しています。Google ドキュメントでは本日から、ウェブとモバイルでチェックリストが利用可能になり、まもなくチェックリストのアクション アイテムを他のユーザーに割り当てることができるようになります。アクション アイテムは Google ToDo リストに表示されるため、誰もがプロジェクトの ToDo リストを簡単に管理できるようになります。
また、テーブル テンプレートも Google ドキュメントに導入されます。トピック投票テーブルではチームのフィードバックを簡単に収集できます。また、プロジェクト トラッカー テーブルでは、マイルストーンとステータスをその場で取得することができます。さらに、会議メモをキャプチャするための新しいドキュメント テンプレートは、カレンダーの会議の招待状から自動的に関連情報をインポートします。この情報には、出席者に関するスマートチップや添付ファイルが含まれます。新しい Google ドキュメントのページレス形式により、ページの境界を取り除き、使用している任意のデバイスや画面に合わせて拡張するサーフェスを作成することで、幅の広いテーブル、大きな画像、コメントでの詳細なフィードバックを活用して簡単に作業できるようになります。また、印刷や PDF 変換を行う場合は、ページ分割されたビューに簡単に戻すことができます。
一方、ウェブやモバイル上のデータの管理と操作性を改善する Google スプレッドシートの新しいビューの切り替え機能を利用できるようになります。まず、タスクの追跡をより簡単かつ迅速にするタイムライン ビューがリリースされます。この柔軟なビューでは、オーナー、カテゴリ、キャンペーン、最適な属性ごとにデータを整理できます。動的でインタラクティブなタイムラインを使用することで、マーケティング キャンペーン、プロジェクトのマイルストーン、スケジュール、チーム間のコラボレーションなどの管理能力を強化できます。
人と人とのつながりを育む - 働く場所を問わない
スマート キャンバスと Google Meet のイノベーションにより、チームの声や顔をコラボレーション エクスペリエンスに直接取り入れることが簡単になり、どこからでもアイデアを共有して問題を解決できるようになります。その一環として、コンテンツを会話に、会話をコンテンツに取り込むことができるよう、コミュニケーション ツールとコラボレーション ツールの緊密な統合を構築しています。
本日より、チームですでに作業している Google ドキュメント、Google スプレッドシート、スライドから直接、ウェブ上の Google Meet の通話にコンテンツを表示する機能を展開します。ドキュメントでのコラボレーションとライブ会話とをスムーズに移動できるため、プロジェクトとチームの集中力を維持できます。そして秋には、ウェブ上の Google ドキュメント、Google スプレッドシート、スライドに Meet を直接導入する予定です。これにより、コラボレーション中に実際に顔を合わせて意見交換できるようになります。
Google Meet の自動字幕起こしと翻訳機能も、分散したチームが一緒に作業するメンバーとのつながりを維持するために重要な役割を果たします。現在、5 つの言語で自動字幕起こしを提供していますが、今後さらに増える予定です。今年後半に字幕のリアルタイム翻訳が導入されます。まず、英語の自動字幕起こしのスペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語への翻訳からリリースし、その後多くの言語対応をリリースする予定です。
Google Meet の最近の機能強化により、ユーザーとコンテンツを表示するスペースが増え、コンテンツと動画フィードを固定または固定解除する機能など、会議のエクスペリエンスをより細かく柔軟に制御できるようになりました。また、会議疲れを考慮して、セルフフィードを完全にオフにする機能を追加しました。
Google は、コラボレーションの流動性と動きの速さを理解しており、チームがその場でのフィードバックの提供や、会話とコンテンツ共同作成のシームレスな切り替えが容易にできるような機能の開発に取り組んでいます。Google Chat でのディスカッションから直接コンテンツの作成にジャンプできるようになりました。Google Chat ルームからの Google スプレッドシートとドキュメントの作成と編集は、すでにウェブ エクスペリエンスで公開されており、数週間以内にスライドでも利用できるようになります。そして、作業進行中のチームの反応を知るために、今後数か月以内に Google ドキュメントに絵文字によるリアクションを導入する予定です。
仕事をスマートかつ安全に
Google Workspace には、ユーザーが時間と集中力を最大限に活用できるようにする強力なインテリジェンスが組み込まれています。これには、毎月 Google ドキュメントで提供される 20 億もの文法の訂正案や、人工知能によるドライブのファイル候補、ファイルの検索時間を 50% 短縮するクイック アクセス機能などがあります。
誰もがよりスマートに作業できるように、今後数か月以内にウェブ上の Google ドキュメントに文書作成支援機能を追加します。これには不快な言葉や言語に関する警告のほか、文体への提案が含まれており、文書作成をスピードアップして、よりインパクトのあるドキュメントにするのに役立ちます。また、スプレッドシートのウェブ エクスペリエンスを高める分析支援機能として、数式の候補を追加します。これにより、アナリストだけでなく誰もがデータから分析情報を簡単に抽出できるようになります。スプレッドシートのインテリジェンスは数式の作成や問題解決に役立ち、データ分析を迅速化すると同時にエラーを削減します。
数式の候補による分析の迅速化とエラーの削減
スマート キャンバスの進化に伴い、Google では企業が利用しているアプリやツールを Google Workspace と簡単に連携できるようにしています。Google はこれまで、DocuSign を使用して電子署名を Google Workspace に直接追加する機能から、スプレッドシートと統合する Salesforce コネクタにいたるまで、コラボレーションの妨げとなるものを取り除くさまざまなアドオン機能を提供してきました。ユーザーがよりスマートに作業できるように、先日、AppSheet Automation の一般提供を発表しました。これにより、請求書の承認や新入社員のオンボーディングなど、時間のかかるタスクを 1 行もコードを書かずに自動化できます。
今後さらに API を追加し、サードパーティのツールから必要な情報やアクションをスマートチップ、チェックリスト、テーブル テンプレートといったスマート キャンバス要素に直接取り込めるようにしていく予定です。
また、Google Workspace 内のすべてのコラボレーションの中心は信頼であることから、本日、連携の際にユーザーをセキュリティの脅威や悪用から保護するのに役立つ高度な機能もリリースしました。
働き方を変革して現実世界のイノベーションを促進
コラボレーションの方法は 1 つに限りませんが、これまでのお客様の事例から、働き方を変革することが現実世界のイノベーションにつながることを実感しています。
Google Workspace はより新しいスタイルの共同作業を促進します。Google Workspace を使用することで、世界中の当社チームは、オフィスでも自宅でも、たとえ食料品店にいるときでも、より柔軟に作業し、自身のアイデアをお客様に喜んでいただける新たな方法に変えることができるようになりました。
- Carrefour 技術インフラおよびデジタル ワークプレイス担当グローバル ヘッド Thibaud Cainne 氏
あらゆるレベルで、ほぼすべてのツールに変革が起きています。スプレッドシートとそのデータを最適化、自動化、接続する方法を示すことで、わずか 6 か月の間に 17,000 人の従業員に Excel から Google スプレッドシートへの移行を促すことができました。このようなコラボレーションが、クライアントの現実世界のイノベーションへとつながるのです。
- Banco Davivienda デジタル トランスフォーメーション(特別プロジェクト)担当責任者 Monica Andrea Diaz Pinzon 氏
当社は Google Workspace でデジタルハブを構築し、複数の場所や組織にまたがって従業員やパートナーとつながる方法を変革しました。これにより、主要な COVID-19(新型コロナウイルス感染症)ワクチン研究の実施など、重要な研究プロジェクトを数か月ではなく数日で開始できるようになりました。
- 英国国立衛生研究所ヘルスケアおよびソーシャルケア部門システムおよび情報(研究)責任者 Justin Riordan-Jones 氏
スマート キャンバスが Google Workspace での次世代のコラボレーションを推進する中、Google では、あらゆる業界で組織のイノベーションの促進につながる、柔軟で有益なソリューションの提供に引き続き取り組んでいきます。現場で、企業のオフィスで、さらにその間にある無数のワークスペースにわたって、Google Workspace は仕事の進め方を変革し続けます。
- Google Workspace ディレクター Erika Trautman