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プロダクトの発表

ハイブリッド ワークを支援する新たな AI を発表

2022年5月12日
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Google Cloud Japan Team

スペースの要約機能、Google Meet のライブ共有や会議の文字起こし機能など、Google Workspace での AI を活用したイノベーションをご紹介します。

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ビジネス メール、ストレージ、ビデオ会議など、さまざまな機能をご利用いただけます。

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※この投稿は米国時間 2022 年 5 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google は、数年前から Google Workspace で機械学習を活用して、仕事をより生産的かつインパクトのあるものにするための支援を行ってきました。そして、本日、業界をリードする AI を活用した Google Workspace の新機能を発表します。この新機能により、ハイブリッド ワークの環境でより多くの成果を上げられるよう支援します。

お客様からだけでなく、Google 社内でも、複数の場所やデバイスにまたがる膨大な情報の把握に苦労しているという声を聞いています。情報過多は今に始まったことではありませんが、ハイブリッド ワークによってメールやチャット、会議の数が増加したと多くのお客様が回答しています。Google Workspace の最新の AI イノベーションは、従業員が重要なことに集中し、安全にコラボレーションを行い、仕事のやり方や場所を越えた人とのつながりを強化できるように設計されています。

重要なことに集中するために

先日、Google の最新の自然言語処理技術を活用して、Google ドキュメントに自動生成による要約機能を導入しました。今後数か月の間には、スペースにも要約機能を拡張し、やり取りの要約も提供する予定です。要約機能を活用することで、見逃したスペースでのやり取りもすばやく把握できます。

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スペース の要約機能により、やり取りをすばやく把握

会議への関与を深めるため、Google Meet に会議の自動書き起こし機能も導入します。これにより、欠席者が会議で話された内容を把握することが可能になるほか、参加者も会議後に議論の内容を簡単に確認することができるようになります。自動文字起こし機能は今年後半に、会議の要約機能は来年提供開始予定です。

チーム全員の声を届けるために 

Google は、Google Meet での会議体験をより有意義かつ没入感の高いものにするために、機械学習を活用しています。このような機能強化により、ハイブリッド ワーク環境における人とのつながりの強化を支援します。

Google Meet で人々がより簡単につながり、豊富なコンテンツを共有できるよう、今年後半には、画像、音響、およびコンテンツ共有機能を強化します。ポートレート復元機能 は、Google の AI を活用することで、低照度、低画質のウェブカメラ、またはネットワーク接続の問題によって引き起こされる問題に対処し、ビデオの品質改善を助けます。この処理は自動的にクラウド上で行われ、デバイスのパフォーマンスに影響を与えることなくビデオの品質を改善します。

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Google の AI を活用したポートレート復元機能でビデオ品質を改善

ビデオ会議では、照明の有無が映り方に大きな影響を与えます。ポートレート ライト機能は、機械学習を利用して、配信動画にスタジオ品質の照明を疑似的に再現し、照明の位置や明るさを調整することができるため、理想的な姿を映し出すことができます。

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Google Meet にスタジオ品質の照明効果をもたらすポートレート ライト機能

また、残響除去機能は、音が響きやすい空間での反響をフィルタリングし、地下室、キッチン、誰もいない広い部屋でも、会議室のようなオーディオ品質を実現します。

Google Meet のライブ共有は、参加者間でメディアやコンテンツを同期させることで、ハイブリッド会議をよりインタラクティブにできます。ユーザーは、場を暖めるために YouTube 動画を見たりプレイリストを共有するなど、会議内でコントロールの共有や直接対話が可能になります。また、本日より、パートナーやデベロッパーは ライブ共有 API を使用し、アプリケーションに Meet を統合することができるようになります。

ハイブリッド環境でのコラボレーションを安全に設計

さまざまなタイムゾーン、物理的な場所、ドキュメントにまたがるコラボレーションは、安全な基盤上で行われる必要があります。Google Workspace はゼロトラスト アプローチで構築しており、エンタープライズ グレードのアクセス管理、データ保護、暗号化、エンドポイント保護が組み込まれています。 Gmail は、受信トレイに届くスパムやフィッシングメールの 99.9% 以上をブロックし、世界中の人々をオンライン上で保護しています。

Google のシステムは、Google 製品に信頼を寄せている何十億人ものユーザーに対する攻撃から常に学習しています。そこから得られるインサイトにより、新たなパターンや侵入口を特定することで更なる攻撃を予測、阻止しています。攻撃者たちは独創的かつ決意が固く、特に近年のリモートおよび多拠点での共同作業の増加に伴い、共有ドキュメントに対する新たな攻撃パターンは増加傾向にあります。こうしたトレンドに対処するため、今年後半に Gmail をフィッシングやマルウェアから守る保護機能を Google スライド、Google ドキュメント、Google スプレッドシートにも拡大する予定です。アクセスしようとしているスライド、ドキュメント、スプレッドシートにフィッシングのリンクやマルウェアが含まれている場合、自動的に警告を表示し、ユーザーを脅威から守ります。

ハイブリッドな未来に向けた人中心のコラボレーションへの投資

Google は、AI は人々の生活を有意義なものにし、誰もがその恩恵を受けられるべきと考えています。ハイブリッド ワークの進化に伴い、Google Workspace 全体、つまり何十億人ものユーザーに親しまれているアプリケーションに、インテリジェントな機能を導入し、従業員が最優先事項に集中し、より深く会議に関わり、場所を問わずコラボレーションできる環境を引き続き整えていきます。チームや組織が新しいワークスタイル環境で成功するためには、人々が協力してより多くのことを達成するための新たな方法を開発していくことが重要です。


-Vice President, Product Management, Google Workspace, Johanna Voolich Wright

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