経験豊富な財務リーダーによる Google スプレッドシートの上位 5 つのヒント
Eric Refuerzo
Senior Director, Finance, Google Workspace and Maps
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SIGN UP※この投稿は米国時間 2024 年 7 月 2 日に、Google Workspace blog に投稿されたものの抄訳です。
Google に入社するまで、私は業務に Excel を使っていました。コーポレート ファイナンスの専門家で、CFO としての経験を含め、テクノロジー ファイナンスの分野で 25 年以上の経験を積んできた私は、用途がデータ分析のモデリングかグローバル金融のレポート作成であるかを問わず、Microsoft のスプレッドシート ツールの専門家を自負していました。2022 年に Google に入社したとき、Google スプレッドシートが Excel の能力に匹敵するということに懐疑的でしたが、すぐに、すべてが安全な基盤上のクラウドでネイティブに（かつ非常に高速に）動作するなどの機能に衝撃を受けました。
このような背景を踏まえて、すべてのユーザーが（Excel から戻ってくるユーザーも）Google スプレッドシートを最大限に活用するための上位 5 つのヒントを紹介したいと思います。
1. Gemini を活用してスプレッドシート内調査と分析を高速化する
Gemini in Google スプレッドシートでは、特に専用のサイドパネルが作業中の私をアシストしてくれる調査パートナーとなり、多くの時間を節約してくれます。外部データソースに接続して信頼性の高い情報を pull することができるため、作業中にスプレッドシートを離れる必要がありません。たとえば、国ごとの成長率など、IMF からのトレンドとデータを分析する必要があるとします。この場合、サイドパネルに、調査結果をまとめてテーブルにデータを挿入するようプロンプトを入力するだけです。これはある意味、使い慣れたスプレッドシート環境の利便性と、広範囲にわたるデータ探索能力という 2 つの側面の長所を活用できるようなものです。
Gemini を活用して、一般公開されているデータをスプレッドシートに pull する。
2. コネクテッド シートによりビッグデータをうまく処理する
コネクテッド シートによって大規模データセットの処理方法が一変しました。以前は、スプレッドシートでの膨大な量のデータの処理には速度低下や煩雑さが伴っていましたが、コネクテッド シートでは、スプレッドシートへのデータの取り込み方法を制御でき、特定のテーブルに直接データを取り込めるようになりました。さらに、大胆にも BigQuery や Looker からの数十億行ものデータを直接スプレッドシート内で分析することも可能です。つまり、元データを操作することなく、自分の好みのツールや数式をすべて使用できるのです。
3. Google スプレッドシートを使用してレポートやノーコード アプリを推進する
機能豊富な可視化を実現する場合は、Google スプレッドシートとデータポータルを使用して、リアルタイムで更新される動的なレポートを作成できます。こうすることで、私のチームのメンバー全員が最新のデータにアクセスできるようになります。最近私がテストに使用したもうひとつの優れたツールに AppSheet があります。同僚はこれを使用して、本番環境やステータス追跡を視覚的に出力するカスタムアプリを作成しました。データポータル、AppSheet、Google Workspace エコシステムの優れた点は、すべてが接続されているので、データを使用して簡単にストーリーを語れるということです。
4. IMPORTRANGE を使って同期を維持する
Google スプレッドシートの IMPORTRANGE は、複数のスプレッドシート間のデータの整合性を保つうえで頼りになる関数です。この関数を使えば、特定の範囲のデータをスプレッドシート間でインポートできるので、全員が最新の情報を使用して作業できるようになります。これにより、手動更新の必要がなくなり、結果的にエラーのリスクが低減します。
5. アクティビティ ダッシュボードと条件付き通知によりデータを常に管理する
特にチーム環境においては、共有スプレッドシートでの変更は追跡が難しい場合があります。そこで登場するのがアクティビティ ダッシュボードです。誰がスプレッドシートを表示して誰が編集したか、行われた具体的な変更内容、そのタイムスタンプを一目で確認できます。さらに、ステータス変更時などのルールを設定できる条件付き通知を使用できるようになりました。これらのシンプルですが優れたツールにより、安心感を得ることができます。
Google スプレッドシートで設定される条件付き通知。
Google スプレッドシートの最新の機能については、Google の最近の投稿である Google スプレッドシートの 2 倍になった計算速度、および新たに追加されたその他のイノベーションをご覧ください。
-Google Workspace およびマップ、財務担当シニア ディレクター、Eric Refuerzo
